携帯電話

携帯電話の高度化

 携帯電話は、初め「自動車電話」という名称で、昭和54年12月にスタートしました。当時は装置が大きく、一般的に自動車のトランクルームに設置されていたことからこの名前となりました。
 その後、技術が進むにつれ、装置も徐々に小さくなり、ショルダータイプ、さらにハンディータイプのものが開発され、急激に普及するに至りました。平成6年には「携帯電話方式」という名称に改められ、電波法令上も「携帯・自動車電話通信」となり、その後電子メール通信、インターネット接続等の多機能化対応できるシステムとなって、名称も平成12年に「携帯電話通信」と改められ、現在に至っています。
  1. 1980年代:アナロク音声通信の第1世代(1G)が普及、日本では平成12年9月にサービス終了。
 
  1. 1990年代:デジタル音声通信に加え電子メール、インターネット接続や画像配信サービスが提供された第2世代(2G)が普及、小型軽量化、低価格化が急激に進み、利用者が急増。
 
  1. 2001年 :各国それぞれの規格であった第2世代(2G)が平成24年7月に終了し、世界標準方式で音楽やゲーム配信サービスが提供できるようになった第3世代(3G)の携帯電話サービスを開始。その後、通信スピードが14Mbpsとなった3.5世代、更なる高速化のためLTEシステムが導入され、100Mbpsの高速通信が可能となる3.9世代が普及。
 
  1. 2016年 :システムが高速・大容量化したLTE−Advanced方式が導入され、動画配信サービスも提供される第4世代(4G)の移動体通信システムが普及。新たな周波数も割り当てられており、更なるデータ通信速度の高速化が進行中。
 
  1. 第3世代(3G)や第4世代(4G)を発展させた第5世代移動通信システム(5G)は、「超高速(例:2時間の映画を3秒でダウンロード)」、「多数同時接続(例:自宅部屋内の約100個の端末・センサーがネットに接続)」、「超低遅延(例:ロボット等の精緻な操作をリアルタイム通信で実現)」といった新たな特徴を有しており、今までの人と人がコミュニケーションを行うことを想定したツールから、身のまわりのあらゆるモノがネットワークにつながるIoT時代のICT基盤として期待されております。

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