平成29年1月4日
平成29年の年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。
最近はIoT、ビックデータ、AIなどの用語を多くのメディアで見聞きするとともに、ICTに関する話題が様々な方の会話に登場するようになりました。そのことを嬉しく思うとともに、身の引き締まる思いです。また、人口構造、社会構造、産業構造などが変化するとともに、気候変動により自然災害や農林水産業などにも影響が出ており、環境変化に則した対応、特に如何に予兆を捉えコトが起こる前に対応するかが求められております。地域の発展に貢献すべくしっかり取り組んでいく所存です。
東北総合通信局では、「ICTで活気ある東北のまちづくり」をスローガンに掲げ、東日本大震災の被災自治体が抱える課題をICTの利活用により解決し、復興支援を着実に推進するとともに、より安心・安全なくらしの確保、元気なまちづくりの推進、ひとにやさしいICT環境の整備などにより、東北地域の発展に向けた取り組みを進めてまいります。
東日本大震災からの復興では、長期間不通となっていたJR区間が一部運転再開するなど着実に進展しつつも、多くの方々が震災前の生活に戻れない現実があります。復興まちづくりにあわせた情報通信基盤の円滑な整備と利活用方策の展開を図り、復興支援を進めてまいります。また、多発する災害から身を守り、より安心・安全なくらしを確保するため、ネットワークの強靱化、防災行政無線のデジタル化、ラジオ難聴の解消、Lアラートの利活用促進、災害時の対応体制強化、関係機関との連携強化などに取り組むとともに、ICTによる地域課題の解決と地域の活性化を図るため、公衆無線LANの整備促進、携帯電話の通信エリア拡大、IoTサービスの創出、ふるさとテレワークの推進、放送コンテンツの海外展開支援、研究開発の促進などを進めてまいります。そして、安心してICTが利活用できるよう、セキュリティや情報リテラシーの啓発活動、電波監視の強化、警察署等との不法無線局の共同取締りなどを行ってまいります。
本年も、東北地域の発展、活気あるまちづくりに貢献できるよう、職員一丸となって全力で取り組んでまいりますので、皆様からのご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
東北総合通信局長 岡野 直樹
