令和3年12月21日
携帯電話やWi-Fiなどの無線機器は私たちの生活にかかせない身近なものとなっています。一方、電波が人体に与える影響について心配される方々もおられるものと思います。
電波を安心して安全に利用していただけるように、東北総合通信局（局長：杉野 勲）は、東北情報通信懇談会との共催により、令和3年12月9日（木）に「電波の安全性に関する説明会」をオンライン方式により開催しました。
当日は電波の安全性に関心をお持ちの方や通信事業者などあわせて100名を超えるご参加をいただきました。
説明会では、まず総務省から電波利用の拡大、電波防護指針の概要、電波の安全性に関する研究と国際動向について説明を行いました。
続いて、名古屋工業大学教授の平田晃正先生を講師にお迎えし、「身のまわりの電波からの人体防護」と題して、5Gに関連する話題を中心に、電波や医学に関する多くの数値を用いながら実例も交えつつわかりやすくご説明をいただきました。
参加いただいた方々からは、満員電車で多くの人がスマホを持っている場合はリスクが高くなるのではないかといった電波に関する日常の関心事や5G基地局の整備に伴う影響、海外基準との比較といった多くの質問が寄せられました。
これらの質問を受けて、満員電車であっても周囲の携帯電話からの電波は減衰して届くため安全性に問題はないこと、5Gで使用される電波は周波数が高くなるものの人体に及ぼす作用が変わるわけではないこと、日本の基準は海外基準と比較して遜色ないことなどについて解説がなされました。
東北総合通信局では、皆様に電波を安心して安全にご利用いただけるように様々な取組を進めてまいります。
