セミナーA-1:オープニング&特別講演

【オープニング】

主催者挨拶  東北総合通信局長 伊丹 俊八 

【東北総合通信局長 伊丹 俊八】

【東北総合通信局長 伊丹 俊八】

 本フェアは2005年(平成17年)から今回まで12回の長きにわたり開催してきました(東日本大震災による中断を除く)。これもひとえに、お集まりの皆様や毎年フェアを支えていただいた関係団体のご尽力によるものと厚くお礼申し上げます。
 全体テーマは当局の平成29年度重点施策スローガン「ICTで活気ある東北のまちづくり」です。特別講演では東京大学大学院工学系研究科教授の森川博之様をお迎えし、「デジタルの威力」と題し示唆に富むお話をいただくことにしています。森川先生は「IoTをシンプルに定義するとアナログのプロセスがデジタル化することである」と分かりやすい表現で数多くの企業の経営者会合での講演に精力的に取り組まれ、また総務省においては昨年9月から開催されている地域IoT実装推進タスクフォースの構成員として活躍されています。
 セミナー会場ではこの他に初企画となる「せんだいIoT推進ラボの取り組み」(仙台市との共催、18:30までのナイトセッション)や明日行われる「ふるさと納税×ICT元気な地方の実現」、「医療・健康分野のICT利活用」等、多彩なセッションを用意しています。
 定禅寺通りの新緑を愛でながら自由に散策可能な1階オープンスクエアでの展示は、IoTが生み出す新たな社会、次世代放送サ−ビス、ICTによる災害に強い街づくり、防災と暮らしに役立つ情報システム、ICTによる元気な街づくり、及び総務省の各種施策紹介と、ソリューション別にブースを開設しているので、お立ち寄りいただければ幸いです。
 

【特別講演】

デジタルの威力
 〜IoTが経済・産業・社会・地方を変える〜
    講師:東京大学大学院工学系研究科 教授 森川 博之 氏

(プロフィール)
  1987年 東京大学工学部電子工学科卒業.1992年同大学院博士課程修了.工博.
  2006年 東京大学大学院教授.
       先端科学技術研究センター教授を経て,現在,東京大学大学院工学系研究科教授.
  2002〜2007年 情報通信研究機構モバイルネットワークグループリーダ兼務.
       モノのインターネット/M2M/ビッグデータ,センサネットワーク,無線通信システム,
       情報社会デザインなどの研究に従事.
       電子情報通信学会論文賞(3回),情報処理学会論文賞,情報通信学会論文賞,
       ドコモモバイルサイエンス賞,総務大臣表彰,志田林三郎賞,情報通信功績賞など受賞.
       OECDデジタル経済政策委員会(CDEP)副議長,新世代M2Mコンソーシアム会長等.
       総務省情報通信審議会委員,国土交通省研究開発審議会委員,
       文部科学省科学技術・学術審議会専門委員等.

A-1森川教授講演資料
A-1森川教授

 森川先生からは、(1)IoTを簡単に言うとアナログプロセスのデジタル化である (2)Amazon Dash Button等のように最先端技術を使うことなく構築が可能、(3)ビッグデータにしてもこれまで本格的に企業が手を出さなかったのはコストベネフィット分析が出来なかった(プロジェクトによる便益が数字として出ない)ためで、コスト削減のためのICTから価値創出のためのICTへの転換が必要 (4)IoT分野は「やってみないと分からない」。「死亡率」を恐れずに一番初めに敵陣に乗り込む海兵隊のような手法が最適で、経営陣もそれを分かってゴーサインを出す度量が必要、等について具体例を挙げ詳しく説明いただきました。

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