総務省トップ > 組織案内 > 地方支分部局 > 東北総合通信局 > e−東北テレコムトピックス > 基礎から学ぶ「IoT体験セミナー in 仙台」を開催

基礎から学ぶ「IoT体験セミナー in 仙台」を開催

平成30年12月5日

 東北総合通信局(局長:伊丹 俊八)は、平成30年10月25日(木)宮城県仙台市青葉区において一般社団法人東北経済連合会との共催により、基礎から学ぶ「IoT体験セミナー in 仙台」を開催し、21名の参加をいただきました。
 このセミナーはIoT導入・利活用による新たな事業展開を検討している企業・団体を対象とし、講義や実習体験を通じIoTの導入手順を学んでいただくことを目的に「IoT機器等の電波利用システムの適正利用のためのICT人材育成事業」として開催したものです。

 講師からは、冒頭IoTが求められる背景(→IoTによる対応策)として、(1)人手不足(→IoTによる業務の自動化・省力化)、(2)熟練職員からの技術伝承が課題(→IoTによる業務の可視化)、(3)顧客からの迅速対応要求(→センサーによる常時状態把握・遠隔指示)が挙げられ、導入企業の実践例として(1)小売店売上データにセンサーによる動線分析を付加することによる効率的な売り場レイアウト変更、(2)空調機にセンサーを付加することによる付加価値化(顧客満足度向上)、(3)製造機械にセンサーを付加することによる故障予測(事前対処)が紹介されました。

 IoTデバイスからデータを送信するためにLPWA等の電波が用いられますが、電波の利用には原則として免許(登録)を受ける必要があり、「技適マーク」がある等条件を満たす場合は免許(登録)が不要となることも述べられました。

 その後、温湿度・気圧・ジャイロセンサを搭載したシングルボードコンピュータRaspberry Pi(ラズベリーパイ)を使ったプログラミング実習に移りました。農場の気象データの可視化を想定し、参加者はNode-Red(制御プログラム)の画面を操作してセンサーから得られた各種データをSense HAT(Raspberry Piの拡張基板)で表示させる体験を行いました。

 セミナーの最後にはビジネス課題の洗い出しを行うワークショップが行われました。参加者はIoTを導入する際における自社のビジネス課題を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)で整理するSWOT分析に取り組みました。

 東北総合通信局では地域IoT実装により電波利用が進む中、適正な利用のための人材育成の取り組みを進めてまいります。

 
プログラミング実習の模様

【プログラミング実習の模様】

センサデータ表示(気圧)

【センサデータ表示(気圧)】

連絡先

 東北総合通信局
 情報通信部情報通信連携推進課
 TEL 022-221-0753

ページトップへ戻る