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「第3回国連防災世界会議」における取り組み

平成27年4月16日

 3月14日(土)から18日(水)までの5日間、宮城県仙台市の仙台国際センターにおいて「第3回国連防災世界会議」が開催されました。
 総務省では、高市大臣をはじめ多数の関係者が参加し、東日本大震災の経験も踏まえて、様々なセッションを通じて防災におけるICTの役割やその活用についてアピールを行いました。

共同議長を務める高市大臣

【国連主催ハイレベル・マルチステークホルダー・パートナーシップ対話「防災における女性のリーダーシップの発揮」で共同議長を務める高市大臣】

基調講演を行う阪本総務審議官

【総務省主催「防災ICT技術の活用に向けた国際フォーラム」で基調講演を行う阪本総務審議官】

あいさつを行う武井総括審議官

【NICT主催「耐災害ICT研究シンポジウム」であいさつを行う武井総括審議官】

 また、この機会を捉えて我が国が有する防災関連技術を国連加盟国や各種防災機関等の要人に対してアピールするため、情報通信研究機構(NICT)等の関係機関と連携して、同センターの屋内及び屋外において展示を取り組みました。
 同センター内のホワイエに設けた「ICT 4 DRR」 (Information and Communications Technology for Disaster Risk Reduction)ブースでは、当局監修の臨時災害放送局パネル・送信機をはじめ、Lアラート(災害情報共有システム)、移動式ICTユニット(MDRU:Movable and Deployable ICTResource Unit)、多言語化エリアメール、可搬型VSAT(衛星通信用の小型アンテナ)、通信中継機能を持つ無人航空機や小型航空機搭載SAR(合成開口レーダ)等を展示し、各国の会議参加者へきめ細やかに説明を行いました。
 説明を受けた参加者からは、「大災害を経験した日本ならではのアイデアと技術」「コンパクトに仕上がった機器は災害時にとても有効」「日本のこうした技術を導入したい」との感想が数多く寄せられました。

総務省ブース(右下写真が臨時災害放送局展示)

【総務省ブース(右下写真が臨時災害放送局展示)】

説明を行う竹内局長

【説明を行う竹内局長】

 本年12月に開通予定の仙台市地下鉄東西線「仙台国際センター駅」に面した入り口広場では、当局が管理する災害対策用移動電源車をはじめ、被災地に搬入して迅速に通信を復旧させるICTカー(車載型MDRU)、高速衛星通信が可能な大型車載地球局、レーザ・プラズマ技術を用いて空中に文字や絵の3次元表示が可能な空中サイネージ車の4車両を展示しました。
 また、ICTカーと大型車載地球局を用いて広場周辺に無料のWi-Fiサービスを展開し、各国の会議参加者に災害時における通信復旧の実際を体験していただきました。
 災害対策用移動電源車に立ち寄られたアフリカ諸国の参加者からは、「通信機器の電源供給に特化した四輪駆動車は画期的」「インフラが未整備な国々ではこのような車両が求められている」「このような車両を我が国でも購入したい」との切実な感想が寄せられました。

ICTカー、車載地球局、電源車、サイネージ車

【左からICTカー、車載地球局、電源車、サイネージ車】

移動電源車の写真を撮る参加者

【移動電源車の写真を撮る参加者】

 東日本大震災から4年がたった被災地仙台に187カ国の代表が集った今回の会議は、2030年までの国際的な防災指針となる「仙台防災枠組」を19日未明に採択し、閉幕しました。また、会議に並行して350以上の防災・復興関連フォーラムが開催され、国内外から延べ約15万人が参加し、国内でも過去最大規模の国際イベントとなりました。
 防災分野におけるICTの役割は以前にも増して重要になっており、当局としても「仙台防災枠組」の着実な進展を担うべく、引き続き各種の取り組みを展開していくこととしています。

会場となった仙台国際センター

【会場となった仙台国際センター】

連絡先

 東北総合通信局
 総務部 総務課企画広報室
 TEL 022-221-0638

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