■ウイルスの活動内容
●自己増殖
ウイルスのほとんどは、インターネットやLANを使用して、他の多くのコンピュータに感染することを目的としています。特にワーム型と呼ばれるウイルスは、自分自身の複製を電子メールの添付ファイルにして送信したり、ネットワークドライブに保存されているファイルに感染したりするなど、ユーザーの操作を介さずに自動的に増殖していきます。

●情報漏洩
ウイルスによる情報漏洩は、大きく分類すると、インターネットの特定のWebサイトやメールアドレスにデータを送信するケースと、インターネット上に情報を公開するケースがあります。ウイルスによって漏洩する情報は、ユーザーアカウントやパスワード、コンピュータ内のファイル、メール、デスクトップの画像などさまざまです。そして、情報漏洩を目的としたウイルスでは、感染していることに気づかせないようにするため、コンピュータの画面上には何も変化が起こらないことが一般的です。
なお、ファイル共有ソフトを介して感染するタイプのウイルスによって情報が漏洩した場合には、その情報をネットワークから完全に消去することは非常に困難です。
 
●バックドアの作成
感染したコンピュータの内部に潜伏するタイプのウイルスをトロイの木馬と呼びます。この中でもバックドアを作成するタイプのウイルスは極めて悪質なもので、インターネットを通じて、感染したコンピュータを外部から自由に操作されてしまうこともあります。

●コンピュータシステムの破壊
ウイルスによっては、コンピュータシステムを破壊してしまうものがあります。その動作はウイルスによって異なりますが、特定の拡張子を持つファイルを探し出して自動的に削除するものから、コンピュータの動作を停止してしまうものまでさまざまです。

●メッセージや画像の表示
いたずらを目的としたウイルスは、一定期間潜伏して、ある日時に特定のメッセージや画像を表示することがあります。ただし、最近はこのようないたずらを目的としたウイルスは減ってきてます。

(2009年3月更新)
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