大事なごはん、おいしいお米

おばあちゃん

おばあちゃんの子どものころ、日本が外国と戦争をはじめてしまったんだよ。
そうするとね、戦争にいろんな物が必要になってね、食べるものや日用品が『配給』っていって、決められた分だけしか買物できなくなってしまったんだよ。
もちろん、お米もそうなんだよ。

よっちゃん

そうなんだ〜。
でも『配給』で買えたんだから困らなかったんでしょ?

おばあちゃん

でもね、『配給』だけでは、とても足りなくってね。
生活は不自由だったし、みんなおなかをすかせていたんだよ。
特にお米は本当に少なくてね〜。

タクちゃん

えぇ〜。じゃぁ、おかわりできないの?

おばあちゃん

そうだよ。
だから、お米はとっても大事でね、毎日おなかいっぱいは食べられなかったんだよ。

ケンちゃん

ごはんがぁ?

おばあちゃん

そう。『配給』で買えるお米だって、玄米っていってね。みんなの知っている白いお米にする前のお米になったりしてね。

ケンちゃん

うーん、あんまりおいしそうじゃないね・・・

おばあちゃん

そうだね、手間もかかるし、舌ざわりも消化もわるくてね。そのままでは、おいしくなかったよ。
今の玄米食ブームなんて想像できなかったねぇ。

配給

さとうやマッチに始まり、お米や洋服など多くの生活に必要なものが配給制となり、国により管理されました。配給を受けるためには、配給切符(はいきゅうきっぷ)と引きかえでなければ買えなくなり、物が自由に手に入らなくなりました。

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