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電波の利用及び不法無線局について

電波は、どんなことに使われているのですか?

 周波数ごとにいろいろな業務に使われています。
 電波は、テレビやラジオ、携帯電話といった身近なものから、消防・救急無線や警察無線などの公共的なものまで幅広く使われています。さらに、衛星通信などに至るまで、幅広く使用されており、電波の活用範囲は飛躍的に広がっています。

電波は有限と聞いたことがありますが?

 電波は限られた資源であり、利用できる周波数は有限です。
 電波は一般に石油のような「物」ではないので、使ったからといってなくなることはありませんが、かといって無尽蔵にあるわけでもありません。電波とは、電磁波のうち、通常3キロヘルツから300万メガヘルツまでの周波数の範囲のことを言いますが(それ以外の電磁波には、赤外線、紫外線などがあります)、私たちが現在使用できる周波数の範囲はさらに限られています。また、ひとことで電波といっても周波数ごとにその性質は全く違う(例えば伝わり方など)ため、目的ごとに利用できる周波数は限られています。さらに同じ地域で同じ周波数を使用すると混信してしまう性質をもっているので、無計画に周波数を割り当てることはできません。「電波は有限」というのは、こうしたことが背景となっているのです。このように有限な電波を、多くの人が公平に効率よく使用できるよう電波の「交通ルール(電波法)が定められています。

不法無線局によって、どんな被害が出ているのですか?

 不法無線局は、暮らしや社会を混乱させる原因になっています。
 不法無線局(国の免許を受けないで不法に開設された無線局)から発射される電波によって起こる、混信その他の妨害。国民の暮らしに重要な役割を果たしている公共の無線通信や、家庭内のテレビ・ラジオなどに、さまざまな混信その他の妨害が発生し、生活を混乱させる原因になっています。

家庭などへの被害

  • 電話の通話に雑音が入って、通話が困難になる
  • テレビやラジオの画像・音声が乱れ、視聴が妨害される

公共的な分野への被害

  • 消防・救急無線が妨げられ、消防車・救急車の現場到着などが遅れる
  • 鉄道用の業務通信が妨げられ、列車の正しい運行が難しくなる
  • 防災行政無線が妨げられ、災害時の緊急通信が難しくなる

不法無線局を使うと、どうなりますか?

 不法無線局の使用は、法律違反です。
 総務省では、警察と共同で不法無線局の取締りを行っています。不法無線局が発見された場合には告発、検挙され、1年以下の懲役または100万円以下の罰則に処せられます。

不法な電波の監視は、どのようにしているのですか?

 最新技術のシステム「デューラス」を使って、電波を監視しています。
 「デューラス(DEURAS)」とは、日本の各地に設置されたセンタ局から、リモコン操作して、不法無線局の位置を特定する最新のシステムです。総務省では、電波のルールを守って、有効に電波を利用できる社会を築くために、このデューラスを使って電波を監視し、不法無線局の一掃に取り組んでいます。

無線機を買う時、どんなことに注意すればいいのですか?

 技適マークがついた機器を、お買い求めください。
 コードレス電話や特定小電力トランシーバー、市民ラジオ等を買う時は、下の技適マークがついていることを、確認しましょう。
DEURAS-D/DEURAS-R

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