会議資料・開催案内等


情報通信審議会 情報通信技術分科会 ITU−T部会
電磁防護・屋外設備委員会(第13回)議事概要


1  日時   平成16年3月12日(金)13時00分〜15時00分

2  場所   総務省 10階 1001会議室

3  出席者   (敬称略)
 (1)  専門委員
日高邦彦(主査)、小島敏郎、佐藤公紀
 (2)  関係者
荒川 暢也、荒木則幸、川添隆公、久米伸一(代理:小林一郎)、黒岩七生、
小林隆一、杉之下文康、冨田 茂、富永哲欣、西村 陽、服部光男、平原 実、
宮坂公雄
 (3)  事務局
笠木(電気通信技術システム課課長補佐)、渡辺(同課設備係長)

4  議事
 (1 )  SG5会合(1月12日−16日)の結果報告
  関係者より、1月12日から16日までジュネーヴ(スイス)で開催されたITU−T SG5(電磁防護)会合について結果報告の説明があった。
ア WP1関連
 (ア ) 課題4、13(過電圧試験勧告の見直し、新規作成)
  勧告草案K.pcpに関して技術的課題に対しては合意しているが、責任範囲に関する記述に対し各国の意見の相違があり、コンセントは見送られた。但し、今後1年以内にコンセントすることが合意された。
 (イ ) 課題9(電力、電鉄からの誘導)
  指示書第VI巻の5.4章の修正案が合意され、最終案がCIGRE,UICにリエゾン文書として送付された。
 (ウ ) 課題10(対策ハンドブック)
  事例が多く集まり、章構成およびテキストに関して次会合までに修正準備することが合意された
(エ ) 課題11(電気通信環境下における人体安全)
  勧告草案K.64(K.swp)がコンセントされ、勧告化手続きに入った。
イ   WP2関連
 (ア ) 課題2(広帯域アクセスシステムからの妨害)
  ITU-R SG1から電気通信網からの電磁放射について、許容値を検討中であること、また10月に予定されている会合でその結果がでる旨が報告された。
 (イ ) 課題3(電磁暴露からの防護関連)
  ITU-R WP6Eから放送用送信システムからの電磁暴露の評価方法の検討結果についてリエゾン文書が報告され、引き続き協力して検討していくことを提案した。
(ウ ) 課題7(数学的モデルによるEMC予測)
  勧告草案K.62(K.mm)がコンセントされ、勧告化手続きに入った。
(エ ) 課題8(電磁両立性の確保に対する適切な品質管理手法)
  勧告草案K.63(K.qual)がコンセントされ、勧告化手続きに入った。
(オ ) 課題12(既存EMC勧告の見直し)
  ADSLのイミュニティ試験における性能判定基準については、さらに実験を進めて継続審議していくことが了承された。
ウ その他
 (ア ) 次会期(2004-2008)の課題案が議長から提出され、審議が行われた。審議の結果、修正された課題案が了承された。セキュリティ、ユビキタス(情報社会)、ホームネットワーク、過電圧防護素子等の4つの新規課題を含む16の課題案が了承された。
 (イ ) 議長提案により、会期間の時間を有効に利用するため次会期の課題担当者案を決定し、5月に開かれる非公式会合で、各課題の検討スケジュール等について検討を行うことになった。

 (2 )  SG5ラポータ会合(平成16年5月24日−28日)の対処方針案審議
  関係者より、平成16年5月24日から28日までラニオン(フランス)で開催が予定されているITU−T SG5ラポータ会合について対処方針案が示された。
  課題B
  電気通信設備からの電磁放射に対するITU-R SG1の動向について情報収集を行い、K.60との整合性について確認する。
  課題D
  既存過電圧勧告の改定に対しては、日本のインフラ条件と不整合が生じないように対処する。
  課題F
  勧告草案K.pcpの審議が行われる予定である。K.pcpの責任の記載に関しては明確な記述が求められており、早期勧告化に積極寄与する。
  課題H
  「指示書第VI巻」へのK.33, K.53の反映するための改定提案に対するUIC,CIGREからの回答が紹介されると考えられる。誘導に対する人体安全規格は日本と欧州で異なるため、合意した改定案が変更されないよう注意を払う
  課題J
  IEC 60950のNW通信装置への適用方法については、各国の状況等を勘案し、整合が図れるよう対処する。

  課題N
  セキュリティに関しては、関連する既存規格、勧告等と既存過電圧、EMC規格との整合性や要求条件が明確になるように検討を進めていくことを提案する。
  課題O、P
  ユビキタス環境実現に向けた無線環境、家庭内環境等のEMC的課題の洗い出しを行い、EMC的な要因の絞り込みと必要性について検討を開始することを提案する。

 (3 )  SG6会合(平成16年5月31日−6月4日)の対処方針案審議
  関係者より、平成16年5月31日から6月4日までジュネーヴ(スイス)で開催が予定されているITU−T SG6(屋外設備)会合について対処方針案が示された。
  重点課題への対応
  課題5「光アクセス網の保守」、課題8「光ファイバケーブルの構造」及び課題9「光アクセス網の構成」については、次会期の研究プランを提出する。
  課題8については、今会期作成予定となっている「光/メタル複合ケーブル」及び「インドア向け光ケーブル」の2件の勧告草案を提出し、積極的に議論に寄与する。
  他勧告草案への対応
  前会合にて、課題2,3,4において勧告草案を提出することで合意されているが、現時点では寄書が提出されていないため、動向を把握する。

 (4 ) その他
  次回(第14回)の委員会は、SG5ラポータ会合及び第6回SG6会合の結果報告並びに第1回(次会期)SG5会合対処方針案の審議を議題として、9月下旬〜10月上旬に開催することとされた。なお、第15回の委員会は、第1回(次会期)SG6会合の日程を踏まえ、開催することとされた。


    本件に関する連絡先:
    総合通信基盤局電気通信事業部
    電気通信技術システム課
  (電話03−5253−5862)







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