会議資料・開催案内等



情報通信審議会情報通信技術分科会ITU−T部会
マルチメディア委員会(第11回)議事概要



1  日時   平成16年4月9日 14時00分〜16時20分

2  場所   経済産業省別館944会議室

3  出席者(敬称略)

  専門委員
     酒井 善則(主査)、浅見 徹、大久保 榮、内藤 悠史、藤生 宏、松本 充司

  出席者
    青木 好範、青木 利和、赤嶺 政巳、池上 博章、池田 強、江原 宏幸、大野 浩之、
川西 素春、菊入 圭、柴田 正啓、高岡 和彦、滝口 文之、原崎 秀信、菱田 洋至、
間野 一則、三品 知之、宮坂 公雄、村野 正泰、本橋 一則、和田 正裕

  事務局(総務省情報通信政策局通信規格課)
    金谷 学、菅原 健、小林 信喜、佐藤 秀清

(注)関係者は、ITU-Tのセクターメンバ等

4   議事概要
 
(1) ITU-T SG16会合(2004年1月)の結果について
  1月20日から30日までスイス・ジュネーブにおいて開催されたITU-T SG16会合の結果につい
て会合出席者から報告があった。概要は以下のとおり。

・  ツァオTSB局長の働きかけもあってか、中国からの参加者、寄書が増加傾向にある。これはSG16に限ったことではなく、SG17など全てのSGで同様の傾向が見受けられる。
課題7(広帯域音声符号化)、8(4kキロbps音声符号化)、15(分散音声認識,話者識別)を終了することが合意された。
非標準機能提供者コードを規定した勧告T.35の運用についてはTSBで行うことが承認された。
H.323システムの機能拡張で、緊急通信などでの着呼側からの呼解除を規定した勧告H.460.13が承認された。この機能だけでH.323システムでの緊急通信に関する全てをカバーしているとはいえないが、少なくとも、着呼側から切らなければいけない機能は必要なので、それを準備したという状況である。
勧告G.729コーデックとビットストリーム互換性のあるエンベデッド可変レートコーデックの標準化を課題10で行うことが合意された。本件は、勧告G.729の機能強化であるという観点から、既存コーデックのメンテナンスを行う課題10での検討となったものである。
マルチメディアアーキテクチャについての検討を行う課題Bで、勧告案H.saarch(エンド・エンドのオープンサービスアーキテクチャフレームワーク)の作成を開始することが合意された。当該勧告案は、DSLフォーラムがメインプレイヤーであり、次会期以降の課題Bの中心的なアイテムになっていくものと考えられる。
日本寄書及びAPT共同提案に基づき、メタデータフレームワーク勧告案F.MDFが作成された。当該勧告案は、次回会合でのコンセントを目指すことで合意された。

(2) SG16関連の再編状況について
 SG16関連の再編状況について、事務局及び関係者より情報提供があった。
・  SG15WP2(ネットワーク信号処理)としては、SG12・SG16等のどのSGに編入されるにせよ、WP内の4課題は一緒に動くことを希望している。また、先日、SG15WP2議長の立場としてではなく、セクターメンバの立場として、SG16と一緒になった方がうまく機能していくのではないかという連絡を、TSAGのメールリフレクタに送ったところである。
TSAG再編会合(オタワ会合)において、SG9とSG16に関して、統合・分離の両案が出されている。全体的なアーキテクチャを考える上でも統合された方がよいかもしれないが、現状、日本としては分離の提案を行っている。

5
   今後の会合日程
マルチメディア委員会関連会合の開催予定について事務局から説明があった。
・ WTSA2004へ向けた、SG16各課題への対処方針等に関する文書審議を6月下旬から7月上旬
・ 本年11月の開催が予定されているSG16関連会合への対処等を検討する本委員会を10月中に実施する予定であるが、詳細については主査と相談の上、別途連絡することとなった。

  以上
 
本件に関する連絡先
情報通信政策局通信規格課国際標準係
 (電話 03−5253−5763)









ページトップへ戻る