会議資料・開催案内等


情報通信審議会 情報通信技術分科会 ITU−T部会
伝達網・品質委員会(第14回)議事概要


1  日時    平成16年6月2日(水) 15時00分〜16時20分

2  場所    総務省 第1特別会議室

3   出席者   (敬称略)
 専門委員    三谷 政昭(主査)、岡村 治男、佐藤 公紀、村上 仁己

 参加者 青木 仁志、熱田 昭、大谷 満、大盛 雄司、岡崎 浩治、北脇 信彦、
四ノ宮 実、鈴木 崇仁、高橋 玲、田中 稔徳、冨田 邦明、中西 健治、
長浜 浩二、久富 健介、藤井 英明、宮坂 公雄、山田 寛、笠 史郎

 事務局 金谷 学(通信規格課長)、菅原 健(同課課長補佐)、
小林 信喜(同課国際標準係長)、佐藤 秀清(同課国際標準係)

 (注)参加者はITU−Tセクターメンバー等

4   議事概要
 (1)   ITU-T SG12会合(2004年3月開催)の結果について
     3月24日から3月31日までスイス・ジュネーヴにおいて開催されたITU-T SG12会合の結果について参加者から説明があり、質疑応答が行われた。主な質疑応答の概要を以下に示す。

・   オタワで開催されたSG再編会合で、SG4とSG12を統合しようという提案が日本より出されているが、本提案に対するSG12の反応はどうであったか。
今回の会合は再編会合の前に開催されたため、日本を含めた各国の提案に対する反応はなかった。また、再編に対する踏み込んだ議論も特段なかった。

IPベンダ等が積極的に参加されたようだが、具体的にどのようなところからの参加があったか。また、ここ数回日本からの参加はなかったが、日本からのIPベンダ等の参加を積極的に促すための環境作り等の必要性はあるか。
参加機関としては、大きなキャリアが品質関係を切り出して作った会社や新しいインターネット業界からの参加、など多岐に渡っていた。また、知覚品質に関する分野は経験やかなりの専門性を必要とするため、参加機関が限られてしまう傾向にはあるが、近々2回における日本からの積極的な貢献により、諸外国からの日本に対する信頼は回復されつつあり、参加していくための下地はできてきたかと思われる。

・   VoIP端末・GW装置の音声伝送特性を規定した勧告P.1010(P.VoIP)について、遅延時間に関して3つのオプションが規定されたとあるが、これは緩和されたという理解でよろしいか。
3つのオプションについては前回の会合で決められた値と同じであるが、現在、ソフトフォンとワイヤレス端末については、値はまだ決められていないが緩和するためのオプションが提案されているところであり、そういった意味では緩和されるという動きになっている。

エンドエンドのユーザ体感品質を表すQoEについて、主観品質とは違うのか。
同じである。基本的にQoSが人間の知覚品質をさす言葉として用いられてきたが、現在ではSG13などでネットワークのパフォーマンスをさす言葉として用いられることが多くなってきたため、新たにエンドエンドを意識した、よりユーザ側に近い概念を強調した言葉を作ろうということで、QoEという言葉が生まれた。

 (2)   SGの再編状況について
     TSAG再編会合で提案されたSG構成の再編状況について、事務局より情報提供があった。

5   今後の会合日程等
  今後の開催日程について、2004年7月6日午後2時からSG15会合の報告会を予定しており、事務局より別途案内することとなった。

以上

本件に関する連絡先
情報通信政策局通信規格課国際標準係
 (電話 03−5253−5763)







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