会議資料・開催案内等



情報通信審議会 情報通信技術分科会 ITU−T部会
移動通信ネットワーク委員会(第27回)議事概要


  1. 日時 平成191227日(木) 1400分〜1600

  2. 場所 総務省 1101会議室

  3. 出席者(敬称略)
    専門委員
     竹中 豊文(主査)、井上 友二、久保田 文人、武田 幸子、田中 良明、平松 幸夫

    関係者
     加藤 隆、神谷 勇、境 穣、五十嵐 敦、木幡 祐一、小森 秀夫、土田 真二、
     日比 慶一、藤井 輝也、藤原 雄彦、舟川 公敏、巳之口 淳、永冨 和行

    事務局
      田中(通信規格課課長) 杉野(同課企画官)、瘟Y補佐(同課課長補佐)、
      松浦(同課国際標準係長)、瀬田(同課国際標準係)

     (注)関係者はITU−Tセクターメンバー等

  4. 議事概要
    (1)  ITU−T 第7回SG19会合(平成19年9月21日)の会合結果について、会合出席者から報告が行われた。会合結果報告の概要及び主な質疑応答は以下の通りである。

    1) 勧告の承認等
    FMCのハイレベル要求条件を規定する勧告草案Q.1762/Y.2802が決定された。
    PSTN網とGSM/UMTS及びANSI-41/cdma2000網を接続するFMCシナリオに関する勧告草案Q.1763/Y.2803が合意された。

    2) SG19研究体制について
    Q3ラポータとして、Nebojsa Dikic氏(エリクソン・スウェーデン)が任命された。
    Q5で検討されている勧告草案Q.FMC-IMSのエディタとして、Larry Ma氏(ZTE・中国)が任命された。

     
    (質問) Q5の新しいエディタは、中国の方が担当している。中国国内で進めている規格はIMS(IP Multimedia Sub-System)ベースではないにも関わらず、なぜIMSベースの勧告案作成にも積極的に関わっているのか?
    (回答) 近年、中国の携帯マーケットに、外資メーカーが多数参入してきていることを背景とし、中国はFMC全体に積極的に参加している。

    (2)  ITU−T 第8回SG19会合(平成20年1月17日から1月24日まで開催)の対処方針について
    1) 課題1への対応(サービス及びネットワーク能力の要求条件並びにネットワークアーキテクチャ)
    対処方針:Q.FNABの完成度向上に関し、NGN作業と整合させる。
    (質問) Q.FNABはネットワークアーキテクチャについてのものだが、該当するNGNのリリース段階はどこか?
    (回答) もともと、Q.FNAB は、System beyond 2000の要求条件から引き出されるネットワークアーキテクチャを規定するものである。このネットワークアーキテクチャを規定する際には、NGNのフレームワークの中から利用できるものが多い。そのため、アーキテクチャの記述方法にNGNを使用しているが、Q.FNABでは、NGNのリリース1やリリース2と直接関係しないハイレベルなものを検討している。
    (コメント) 全会期の2000年頃の話だが、当時は3GPP3GPP2の2つのアーキテクチャが検討されており、ファミリーメンバとして双方のアーキテクチャを認めていた。しかし、将来的には(2010年ごろには)2つを統合し、唯一のアーキテクチャとして策定すべきということも合意されていた。現時点のモビリティ事業者の間では、NGNを元に検討を進めることについてコンセンサスは取れていない。ただ、今のNGNアーキテクチャと整合性が取れないことは問題なので、SG13と共同でモビリティマネジメントについて検討している。
    (質問) 2007年4月のSG19会合で、Q.FNABの検討に関し、検討中止は望ましくなく、継続検討すべきことが決定されたとあるが、その根拠は何か?
    (回答) TTCの専門委員会で検討され、Q.FNABは、日本の将来ビジョンが十分反映されていたので、継続検討が望ましいとされた。

    3) 課題3(既存及び発展するIMT-2000システムの確認)
    対処方針:3GPPの基準がITU規格になるように動向把握に努める。

    4) 課題5(発展する固定網と発展するIMT-2000システムの融合)
    対処方針:Q.FMC_IMSの進捗については、動向把握に努める。
    (質問) FMCはプロトコルも検討しているか?また、今後検討の予定はあるのか?
    (回答) 課題5の計画では、Q.FMC_IMSで検討を終了する予定であるため、プロトコルの検討を進める予定はない。
    (質問) プロトコルはどこで検討することになるのか?
    (回答) SG11で行うことになる。

    (3)  SG再編について
      ITU−T TSAG会合(平成1912月3日〜7日)で行われた、WTSA08(平成2010月南アフリカにて開催予定)に向けたSG再編に関する審議結果について、事務局より紹介があった。
     これに関連し、現行のSG19で検討されている研究課題のうち、次研究会期において継続検討すべき課題について、委員会関係者の間で今後意見交換を行っていくことが合意された。

  5.  今後の委員会日程等
     次回の委員会は平成20年1月開催のSG19会合の結果について、平成20年2月末に開催を予定しており、詳細については事務局より、別途連絡することとなった。


    以上


    本件に関する連絡先
    情報通信政策局通信規格課国際標準係
    (電話 0352535762




ページトップへ戻る