会議資料・開催案内等



情報通信審議会情報通信技術分科会ITU−T部会
伝達網・品質委員会(第35回) 議事概要


  1. 日時 平成20年3月14日(金)1400分〜1610

  2. 場所 総務省 9階 第3特別会議室

  3. 出席者(敬称略)

    専門委員    三谷 政昭 (主査)、岡村 治男、辻 弘美、冨田 茂、前田 洋一、内藤 悠史

    関係者    熱田 昭、 五十嵐 敦、石川 弘樹、石村 克宏、岩村 篤、上田 雅巳、大盛 雄司、
    小山田 公之、近藤 芳展、迫 則光、佐々木 邦夫、高木 宏明、高島 洋輔、高橋 英司、
    田島 勉、田中 稔徳、栃尾 祐治、中島 和秀、中西 健治、藤川 就一、藤澤 純吉、
    村上 紅、山田 寛、笠 史郎、

    事務局    杉野(通信規格課企画官)、瘟Y(同課課長補佐)、松浦(同課国際標準係長)、瀬田(同課国際標準係)
    (注)関係者はITU−Tセクターメンバー等

  4. 議事
     会合出席者よりITU−T 第6回SG15会合の結果について報告があり、主な質疑応答は以下のとおりであった。
    (1) SG15会合(2008年2月11日〜22日開催)の全体報告について
    今会合では、36件の勧告案(新規3件、改訂16件、改正13件、訂正4件)が合意された。
    電力削減に関するチュートリアルセッションが2月13から15日までの3日間、3回(各1時間)に亘り開催された。参加者数は、毎回100人以上となり、電力削減に対する関心の高さがうかがわれた。
    SG15の次会期構成については、関連の技術者レベルにて以下の合意があった。
    SG4のQ4,Q5をSG15へ移管する。
    SG6の ブロックA,B,C 及びSG15WP2は同じブロックで光ファイバ関連を扱うべきである。
    SG13のOAM (Q5)をSG15に移管する。これまでもリエゾンを送り合ってきたため、同SGで検討することが望ましい。

    (質問) ECが規定しようとしているCode of conductについて、諸外国の反応はどうだったのか?
    (回答) ECは、Code of conductに賛同する会社を募集している。現状は、2社がサインした段階であり、多くは、Code of conductが今後どれほどインパクトのあるものになるのか、様子を見ている状態である。まだ検討を始めたレベルであり、今後検討が進められていくと思われる。
    (コメント) 補足だが、2008年4月には、京都で、6月にはロンドンで気候変動に関するシンポジウムが開催される予定である。


    (2) WP1の結果について
    課題1について
    トランスポート・ストラタムにおけるホームネットワーク(HN)汎用アーキテクチャに関する勧告G.hntaが更新された。
    日本から、G.hntaをベースとした技術要件を記述する新規勧告案G.hntreqを提案した。審議の結果、次回SG15会合で議論することが了承された。

    課題2について
    日本から、TTC仕様である1Gb/s MC仕様をITU-Tの勧告化へ反映する提案(G.gbe)を行った。審議の結果、提案どおり勧告化に向け検討されることになった。

    (3) WP2の結果について
    課題5について
    日本から、光ファイバの実使用環境特性に関する新規補助文書を提案した。審議の結果、最初の同意文書が作成され、検討が継続されることとされた。
    課題10について
    前会合でのG.651.1[アクセス用多モード光ファイバ]の合意を受け、G.651[多モード光ファイバ]の削除に関する同意がなされた。なお、G.651の概要はG.651.1の付録に追記されることとなる。
    次会期の課題において検討され、課題10と課題5とを融合することが了承された。

    (質問) 課題6に関して、100G変調方式に対する追加提案がなされたとあるが、提案された内容および、日本の対処について教えてほしい。
    (回答) 担当のものが委員会に欠席したため、確認後、メールにて回答したい。

    (4) WP3への結果について
    課題9について
    イーサネットリングプロテクションに関する新規勧告G.8032が合意された。
    イーサネット線形プロテクションに関するG.8031の訂正、同期レイヤ機能に関するG.781 の改訂、SDH装置に関するG.783の改正、一般的装置特性に関するG.806の改正について合意された。
    課題11について
    GFP(Generic Framing Procedure)に関するG.7041の改訂、PDH(Plesiochronous Digital Hierarchy)に関するG.703の訂正について合意が図られた。
    10G超Ethernet の OTN収容に関しては、G.sup43(補足文書)の改訂同意が図られるとともに、Sub ODU mapping ならびに、OTU4 を含めた 新OTN階層への要求の議論が精力的に続けられた。

    (質問) 課題11にOTU410G超イーサネットOTN収容を含めた新OTN階層に関する議論があったとあるが、具体的にはどのような議論があったのか。
    (回答)  まず、OTU4についての議論では、ビットレートについては決まっておらず、現在はOTNの階層をどう積み上げていくかについて検討している。具体的には、既存の階層から1段積み上げる時の要求条件を検討している。トランスペアレンシーを確保するために、既存ビットレートを守るべきという意見とフレームフォーマットの互換性守るべきという意見に分かれている。
     次に、OTU0またはsub OTU1収容についての議論では、これまで、2.5Gb/s SDHのみの収容を対象としてきたため、特にギカビットイーサネット収容に対応できない問題があり、継続検討が必要である。

  5. 今後の委員会日程等

      次回の委員会は、平成20年5月開催のSG12会合の対処方針及び提出寄書について審議するため、平成20年4月末から5月初旬に開催を予定している。詳細については事務局より、別途連絡することとなった。





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