会議資料・開催案内等



情報通信審議会情報通信技術分科会ITU−T部会
IPTV特別委員会(第2回)議事概要(案)


  1. 日時 平成20年6月5日(木) 1500分〜1700

  2. 場所 総務省8階 第1特別会議室

  3. 出席者(敬称略)

    関係者
         伊東晋(主査)、榎並和雅(主査代理)、岩瀬宗彦、内田正之、生越由美、河合直樹、小林哲、柴田巧一、関祥行、棚橋淳一、浅井光太郎(内藤悠史 代理)、中井正一郎、西本裕明、野田勉、長谷山美紀、平川秀治、福井省三、宮崎雅也、山西正人、吉村和幸(新井篤 代理)、荒巻隆志、岡村智之、笠井康伸、佐藤和紀、杉本明久、西豊太、福與喜弘、美濃屋靖、石井晋司(TTC IPTV専門委員会)、釼吉薫(TTC IPTV専門委員会)、後藤良則(TTC IPTV専門委員会)

    事務局
      田中宏(通信規格課長)、荻原直彦(同課標準化推進官)、川崎光博(同課開発係長)、山崎浩史(同課標準推進係)、加藤智之(地域放送課開発係長)

  4. 議事概要
    (1) IPTV−GSI(第2回)等の結果について
      IPTV−GSI(第2回)の日本代表団より資料2−IP−2−2に基づき、IPTV−GSI(第2回)等の結果について、説明が行われた。主な質疑は以下のとおり。

    エンドシステムに関して、方式は一本化せず、既に地域別に使われている方式の整合性を確保していくとのことだが、それでは標準化としてまとめられないのではないか。どこまでを標準化していくのか。
    TV放送の技術分野は、既に世界的に仕様が複数あり、地域標準の色彩が強い。そのような中、IPTVの方式を世界で一本化すると、どうしても既存の放送やサービスと齟齬がでてきてしまう。そのため放送に関する技術については、引き続き地域に適した方式を採用させることが望ましいと考える。しかし、IPTVについては双方向性を活かした新しいサービスの創出が期待されており、世界的にも開発を競い合っているが、まだ決定的な標準はない状況である。日本も検討が進んでいる分野でもあるので、日本の強みとなる部分については日本の技術が世界標準になるよう強く発言するということも必要だと思う。

    エンドシステムに関して、コンセントSGSG9SG16が挙がっているが、今回の会合ではどちらがコンセントSGとなるか議論はあったのか。
    勧告案として、Hシリーズに分類されているが、その帰属は現段階では決まっていない。今後話合いや貢献度などを考慮して、決められるべきであると考える。また、我が国はSG9SG16ともに積極的に参加しているので、両方の参加メンバー間で日本の考えをまとめていけばいいのではないかと思う。

    IPTVのマルチキャストに関する議論はこれから行われるのか。先になるのか。
    マルチキャストについては、NGN−GSIで作成された文書をIPTVでどう位置づけていくかについて議論されている。IPTVアーキテクチャの中には、マルチキャストに関する記述は含まれている。

    (2) 前回の特別委員会における指摘事項について
      TTC IPTV専門委員会 石井副委員長より、資料2−IP−2−3に基づき、前回委員会の指摘事項について説明が行われた。主な質疑は以下のとおり。

    アプリケーション層の上のプロトコルやコーデックなどについては、これから標準化するのか。
    コーデックに関する議論は行われているが、どのコーデックを推薦するかや、今後どこまでを標準化とするのかなどは、決まっていない。

    (3) IPTV−GSI(第3回)への対処方針(案)について
     TTC IPTV専門委員会から、資料2−IP−2−5〜9に基づき、IPTV−GSI(第3回)への対処方針について、説明が行われた。

    SG12関係の議論は今回IPTV−GSI会合では行わないとのことだが、次回はいつ行われるのか。
    検討する勧告案は残っており、活動自体が終了したわけではない。次回は9月のIPTV−GSI会合(第4回)での開催を予定している。

    コンテンツ保護に関して、一つ一つの機能をどうようなものにするのかが重要だと思うが、その議論はどうなっているのか。
    上位概念について、まず国際的なコンセンサスを得ることが大切。その上で、場面を見極めて今後どこを国際的な標準とするのか検討を進めることが重要となる。

    コンテンツ保護に関しては、鍵暗号とあったが、セキュリティトランスコードとはどういう意味か。
    X.iptv-sec2がまさにセキュリティトランスコードに関する勧告素案で、送信系から送られてきたデータを端末で受けて、その後、再度暗号化する場合の記述である。
    この勧告案は、TTCIPTV専門委員会でも議論になった。今後本勧告案をどこまでの勧告とするのか、検討が必要であり、引き続きIPTV専門委員会で議論をしていきたいと思う。
    どこまで勧告するかは、是非国内のコンセンサスをとって、対応していただきたい。

    (4) その他
     事務局より、IPTV−GSI会合(第3回)への出席予定者の紹介があり、日本代表団長として、NTTの石井氏が推薦され、ご担当頂くこととなった。
     次回のIPTV特別委員会については、6月23日から27日に開催されるIPTVGSI会合(第3回)の結果報告と9月1日から開催されるIPTV−GSI会合(第4回)への対処方針について審議する予定。開催については、7月下旬から8月上旬を予定しており、詳細については、主査、主査代理と相談の上、別途事務局より連絡することとなった。



以上


本件に関する連絡先
情報通信政策局通信規格課開発係
(電話 0352535763
情報通信政策局地域放送課開発係
(電話 0352535809




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