平成30年度地方財政審議会(10月4日)議事要旨
日時
平成30年10月4日(木)10時00分〜11時10分
場所
地方財政審議会室
出席者
(委員)堀場 勇夫(会長)鎌田 司 宗田 友子
植木 利幸
(説明者) 自治財政局地方債課 課長 伊藤 正志
議題
宝くじの現状と課題について
今回の議題は、近年の宝くじの販売実績に鑑み、宝くじの現状と課題について、説明を受けるものである。
資料
要旨
標記の件について、説明を受け、質疑応答及び意見交換を行った。
(主な内容)
〇主な宝くじの種類として紙くじと数字選択式くじがあるが、それぞれ年齢により購入動向は違うのか。
→ 大まかに申し上げれば、若年層ほど数字選択式くじを買いやすい傾向がある。
〇海外の宝くじはどのような状況か。また、日本の宝くじの特徴は何か。
→ ドイツ以外の主な欧米諸国では、スクラッチくじ(インスタントくじ)の人気が高いとともに、ドイツや中国では、数字選択式のロトがよく売れている。一方で、日本は紙くじが一般的な点に違いが見られる。
〇年々増加している訪日外国人向けの宝くじについて何か考えているか。
→ 訪日外国人の特性を考えると、くじの購入から抽選までの時間が短いくじが好まれると思われる。このため、スクラッチくじの販売方法等について関係者の意見を聞いていきたい。
〇宝くじの売上げが低迷する中、地方自治体・銀行・総務省ともに物の販売をメインの業務とする者ではなく、販売ノウハウに欠けることから、今後の検討に際しては、できるだけ自由な発想を妨げるべきではないと考えるが、どう思うか。
→ 御指摘はその通りだと考えており、まずは宝くじ自体の商品の魅力の向上・販売チャネルの多様化に取り組む中で、様々な関係者からの意見を聞いていきたい。
〇宝くじは地方財政のためのものであることから、売上げが増えない中でも地方自治体への収益を増やすことを目指すべきであり、当せん金以外の印刷経費や手数料等を減らすべきではないか。
→ 売上げのために必要な経費については、毎年度不断の見直しが必要であると考えており、全国自治宝くじ事務協議会や発売元である各地方自治体においても、議論されている。
〇発売元である各地方自治体においても、当事者意識が今以上に必要であると思う。
また、宝くじの売上げ向上策の検討に際しては、数字選択式の導入などの宝くじ固有のミクロ要因だけでなく、例えば1兆円を超えた時期における経済情勢などマクロ要因についても、参考にすべきである。
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