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会見発言記事

新藤総務大臣閣議後記者会見の概要

平成25年3月29日



冒頭発言

 おはようございます。それでは、閣議後の会見を始めます。

【衆議院議員選挙区画定審議会の勧告(1)】
 衆議院議員選挙区画定審議会の「衆議院小選挙区選出議員の選挙区の改定案についての勧告」についてでございます。昨日、この衆議院議員選挙区画定審議会の村松会長から安倍総理に対し、「衆議院小選挙区選出議員の選挙区の改定案についての勧告」が行われ、その旨、本日の閣議に報告をいたしました。勧告は、17都県、42選挙区において改定を行うこととし、この結果、全国で97ある人口最小選挙区との較差が2倍以上の選挙区は0になると。そして、各選挙区間の人口の最大較差は2.524倍から1.998倍に縮小されます。なお、この勧告については、本日、国会に報告を行う予定ですが、政府としては、いわゆる緊急是正法に基づき、違憲状態とされた較差を早期に是正するため、速やかに勧告に基づく区割り改定法案、公職選挙法の改正になりますが、この作成を進め、必要な法制上の措置を講じてまいりたいと考えております。
 私からは、以上であります。

質疑応答

衆議院議員選挙区画定審議会の勧告(2)

問:
 幹事社の日本経済新聞の福冨です。よろしくお願いします。区割り審の勧告が昨日なされたわけですけれども、一方で、与野党の方ではですね、選挙制度の抜本改革をめぐる議論が活発になっております。今後の国会でのですね、こうした議論の在り方について、昨日の区割り審の勧告も踏まえてですね、大臣のお考えをお聞かせください。
答:
 まず、この区割り審のですね、勧告が、期限よりも2か月早まって勧告をいただいたということで、私の方からも、この区割り審の先生方の努力には感謝と敬意を申し上げたところであります。そして、政府といたしましては、この勧告に基づく区割り改定法案、この作成を進めまして、必要な法制上の措置を、適切に、速やかに進めていきたいと、このように思っています。そして、それに加えて、定数削減などの衆議院の選挙制度の在り方、こういったものが、議論いただいているわけでありますが、これは、正に民主主義の根幹を成すものであります。したがって、この重要な課題については、国民から選ばれた代表である国会議員と各党間のですね、議論が、これがスピード感を持って進められることを期待をしたいと、私は考えております。
問:
 朝日新聞の河口です。選挙制度の関係で、今の関連でお尋ねしたいのですが、各地の高裁の判決でもですね、2倍をかなり切っても区割りのですね、在り方が違憲だとするような判決も出ておりますけれども、特に自民党内ではですね、完全に1票であれば、地方、地方部のですね、なかなか意見が反映されにくいというようなお話もありますけれども、この辺り、完全に1を目指すといいますか、一人1票を目指すという、この辺りと、地方との兼ね合いと言いますか、地域間較差との兼ね合い、この辺りについてはどのようにお考えですか。
答:
 これは、様々な議論があると思うのですね。しかし、今回の0増5減は、これは国会での議論を経て、そして、成立した、そういう法案でありまして、私どもはそれを受け止めてですね、それに対する適切な措置をするということであります。そして、今のような問題も含めて、この、選挙制度の根幹にかかわる問題ですから、これは各党間での議論をですね、精力的に、また、スピーディーに進めていただきたいと、これ、大いに期待をしたいと、このように考えています。

成年被後見人選挙権訴訟

問:
 読売新聞の八角と申します。被後見人の選挙権の訴訟についてです。公明党の山口代表が、控訴についてゆゆしき事態だというお話をされていましたが、それについて、どうお考えか教えていただけますでしょうか。
答:
 この原告の方がですね、投票したいという思いは、私もこれ、共感するところであります。しかし、一方で、今回の問題は、この制度全体のですね、ことではなくて、原告の方の国政における投票権を認めたということのみであります。したがって、私は、財産保護の観点から制定された、この成年後見制度と、それから、選挙権との調整、これをやらなければいけないという根本的な課題があるわけであります。したがって、それには、各党間の議論も始まっておりますけれども、制度全体の調整を図るためには一定の時間がかかるわけで、今、ここでですね、控訴しないということは、現場での混乱を生じるということが懸念されます。したがって、制度を安定的に、まず、維持しつつ、このいろいろな問題点についてはですね、課題を整理をして、そして、これもまた、正に国民の基本的なところに係る問題ですから、これは議会、各党間のね、議論というのをしていただきたいと思いますし、もう始まっているわけであります。ですから、そういったものを見守りながら、我々は制度の安定を図りつつ、そういった問題に対処していきたいと、このように考えているわけであります。
問:
 ほか、よろしいでしょうか。では、ありがとうございました。
答:
 はい、ありがとうございました。

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