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会見発言記事

高市総務大臣閣議後記者会見の概要

平成27年4月14日

冒頭発言

 皆様、おはようございます。
 今朝は、官邸で、閣議、閣僚懇、知的財産戦略本部が開催されました。

【大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果】

 冒頭に申し上げます。
 このたび、2019年のラグビーワールドカップや2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会という大規模イベントの開催に向けまして、テロ災害への対策のため、消防機関が今後取り組むべき課題及び対応策を取りまとめました。
 具体的には、会場等の警戒やテロ災害の発生時の対応に必要となる救助隊やNBC対策隊、救急隊等を確保するための、開催地の消防本部における人員の増強や広域的な応援体制の整備、そして、救助用工作車や救急車両等のほか、NBC災害のための検知器や防護服、除染車等の警戒に必要な車両や資機材等の配備、消防大学校におけるNBC災害への専門教育の充実強化や、地方公共団体と共同で行います国民保護共同訓練の回数の増加及び内容の充実、こういったことを実施することといたしまして、これらについて工程表を作成しました。
 今後は、工程表に則りまして、計画的に準備を進めることにより、テロ災害への対策に万全を期してまいります。
 詳細につきましては、この後、事務方に説明をさせます。

 私からは、以上です。

質疑応答

統一地方選挙

問:
 幹事社の共同通信の江藤です。幹事社から1問お伺いします。統一地方選の前半戦が終わりました。知事選の投票率は47.14%と知事選では最低で、初めて50%を切りました。道府県議選も過去最低でした。東京都知事選が実施されず、与野党対決型の選挙区も少なくて、低投票率につながったという見方もあるのですけれども、低投票率の原因をどう分析されているか。また、投票率アップに向けた大臣の決意を改めてお願いします。
答:
 投票率につきましては、御指摘のあった点も含めまして、当日の天候ですとか、それぞれの地域における選挙の争点など、様々な事情が総合的に影響するものだと考えられますので、その低下の要因を一概に申し上げることは困難でありますが、今回の投票率がこのように低い状況となったことは大変残念に思っております。
 引き続き、今月26日には、後半の市区町村の選挙が行われる予定でございます。これは、前回も申し上げましたけれども、身近な地方政治に対して意思を表明し、そして、地域の将来を託す代表者を選ぶ極めて重要な機会でございますので、有権者の皆様におかれましては、積極的な投票への参加をお願いしたいと思います。
 また、投票率の向上という点では、私どもの方でも進めていけることがあると思っております。
 有権者が投票しやすい環境を整備するための実効ある方策につきまして、省内の研究会において検討し、先般、中間報告を取りまとめたところでございますので、この中間報告の内容も踏まえまして、実現可能なものから順次、できるだけ速やかに取り組んでまいります。
 そして、また、引き続き文部科学省や各選挙管理委員会などの関係機関と連携して、主権者教育もしっかりと推進してまいります。
問:
 加えてもう1問、すみません、共同通信です。統一選ではですね、徳島市選管が行った徳島県議会の開票作業でトラブルがあったりとか、札幌市選管でもですね、同様の開票トラブルがございました。加えまして、これは開票作業ではないのですけれども、千葉県選管でですね、被選挙権が回復していない人を受理してしまうというミスもございました。選挙指揮事務の厳選な執行を、大臣、求められていたと思うのですけれども、今回のこうした事例が相次いでいることを、御所見をお願いします。
答:
 徳島県議選の徳島市における件につきましては、これは、投票者数よりも集計票数が上回るという事態でありました。まだ詳細に事実関係を承知していないのですけれども、開票の段階で投票総数が投票者数よりも多いということが判明したのですが、その原因を最後まで特定できなかったことから、やむを得ずそのままの数字で開票録を作成したということです。
 乖離の原因として、あくまでも想像ですけれども、例えば、投票所における二重投票などの可能性というものが考えられます。
 関係の選管には、投開票に係る作業を改めて点検をしていただいて、今後の再発防止に努めていただきたいと思います。
 他にも選挙管理執行上のミスというものがございました。選挙の厳正な管理執行につきましては、各選挙管理委員会に対し、各種会議の場ですとか文書通知によって、再三にわたって注意喚起を行ってきております。そのような中で様々なミスが発生したということは、大変残念に思っております。
 26日からの後半の市区町村の選挙につきまして、各選挙管理委員会においては、緊張感を持ってこれに臨み、適切な選挙の管理執行に万全を期していただきたいと思います。
 今回の選挙において管理執行上問題となった事例につきましては、総務省としても、後日、各選挙管理委員会から報告を受け、全国の事例を取りまとめた上で、情報共有を図ってまいりたいと思いますので、各選挙管理委員会では、他の団体で起きた事例を参考にしながら、選挙の適切な管理執行が図られるように、様々な機会を捉えてその趣旨の徹底を図っていただきたいと希望いたします。
問:
 日本テレビですけど、それは、特に今回に限ってという。
答:
 今回に限ってではないですね。
 これまでも、例えば、今回は、票が多すぎたということですけれども、票が少なすぎたといったようなこともございます。それは、投票用紙を持ち帰られてしまったとか、そういった原因が考えられるのだと思います。
 毎回選挙の度に、やはり何かが発生したら、きちんとヒアリングをして、できるだけ情報共有を図ってまいりたいと思っております。
問:
 では、ありがとうございました。
答:
 すみません。では、お疲れ様でございました。

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