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会見発言記事

野田総務大臣閣議後記者会見の概要

平成30年6月26日

冒頭発言



 おはようございます。お待たせしました。


普通交付税の繰上げ交付】  
 改めて、この度の大阪府北部を震源とする地震でお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、被災されておられる全ての方々にお見舞い申し上げたいと思います。
 今回の災害により多大な被害を受けました大阪府内の5つの市、高槻市、守口市、枚方市、茨木市、箕面市に対しまして、当面の資金繰りを円滑にするため、9月に定例交付すべき普通交付税の一部、21億2千万円を明日27日(水)に繰り上げて交付することを本日決定しました。
 今後とも、被災団体の実情を丁寧にお伺いし、特別交付税措置も含めて、地方交付税や地方債による地方財政措置を講じ、その財政運営に支障が生じないように、適切に対応してまいります。


【平成三十年度テレワーク・デイズの実施】
 2020年に向けたテレワークの国民運動プロジェクト「テレワーク・デイズ」まで、あと1か月ということになりました。
 総務省では、これまで、テレワーク推進の総括官庁として、関係府省と連携し、各方面にテレワーク・デイズへの参加を働きかけてきました。  今朝の閣議後の閣僚懇談会では、私から全閣僚に対して、関係業界に対する周知の徹底などを改めてお願いしました。
 また、本日午後には、プレイベントを開催し、世耕経済産業大臣や小池東京都知事とともに、私も出席する予定です。
 できるだけ多くの企業・団体にご参加いただき、テレワークの課題やメリットを肌で感じ、取組を進めていただきたいと感じています。
 詳細については、情報流通高度化推進室にお問い合わせください。


児童・生徒等の統計リテラシー向上のための取組
 統計データは、国民にとって合理的な意思決定を行うための重要な情報です。その適切な利用のためには、子どもの頃からの統計リテラシーの向上の取組が必要だと私は思っています。
 このため、総務省では、小・中学生が統計に親しみを持ち、自ら統計データを利用できるよう、小学生・中学生向けの統計データ検索サイト「キッズすたっと〜探そう統計データ〜」を開発し、本日公開いたします。
 小・中学校の教科書に記載されている用語や教科・単元から検索できるため、簡単に統計データを見つけられます。学校や家庭での学習の際に、是非ご活用いただければと願っています。
 また、高校生、大学生等が、統計の有用性を理解して、統計データを適切に活用できるよう、独立行政法人統計センター等と協力しまして、「統計データ分析コンペティション」を開催いたします。
 市区町村別統計データの分析結果を募集し、そのアイデアと解析力を競います。優良な分析結果については、総務大臣賞を授与することとし、本日から募集を開始いたします。できるだけ多くの方からのご応募をお待ちしています。
 詳細については、担当課にお問い合わせください。  

 私の方からは、以上です。

質疑応答

スマートフォンの4年縛り問題への対応

問:
 スマートフォンの4年縛りについて、公正取引委員会が独禁法に抵触する恐れがあるとの報道もありますけれども、それに対して、総務省としては、どう対応されるというのを教えていただけますでしょうか。
答:
 今のお話ですけど、公正取引委員会において、携帯電話分野に関する報告書を取りまとめている段階ということは聞いていますが、その内容についてはまだ承知しておりませんので、コメントは差し控えます。
 一般論で申し上げるならば、いわゆる「4年縛り」というのは、利用者が安く端末を購入することができるメリットがあります。だけど、事業者を変更しづらくなるというデメリットも指摘されているところです。
 利用者には、こうしたメリットとデメリットをしっかり理解してサービスを選んでいただくということが必要であり、総務省では、いわゆる「4年縛り」を大手携帯電話事業者や、販売代理店による契約前の説明の対象とするよう、消費者保護ガイドラインを改正させていただく予定です。
 今後、利用者利便の向上に向けて、必要に応じてモバイル市場の公正な競争環境の確保について、公正取引委員会ともしっかり連携しながら、適切に取り組んでまいります。

児童・生徒等の統計リテラシー向上の取組の重要性

問:
 先ほどの統計のことについて、お伺いいたします。大臣、常々統計の大事さということを言っていらっしゃいますけども、今回、改めて児童・生徒に対してのリテラシーについて、その重要性をもう少し教えていただけますでしょうか。
答:
 実は、昨日朝、官邸で総理を交えて女性科学者、STEM Girls Ambassadorsという、6人の方たちのお話の中にもあったんですけど、なかなか理系に進まない女性が多い中、なぜ理系に進んだかというきっかけというのが、例えば山崎さん(山崎直子さん)だと、小学生の時に先生から、「人間は星の一部なんだよ」という話をされたというエピソードを聞きました。
 そういう、意外と理系に進む人というのは、小さな頃に、親なり指導者なりのひと言で科学に目が転じて、その道を歩んでくるということを、ずいぶん前から聞いてきたことがあります。
 今、総務省としても、これからの日本の起爆力というか、成長戦略として、ICT、これはAIであったり、IoTであったりするわけですけれども、様々な統計データというのが利用可能になり、また、利用していかなければならない中、社会全体の統計へのリテラシーの向上というのが急務となっているわけです。
 統計においても、子どもの頃から、統計に親しんでいただくような舞台設定というのを作らなければならないなということをかねてから思っていたところです。
 実は、これは私の思いだけではなくて、大きな意味で統計改革の取組の1つでありまして、統計改革を具体化する、この3月に決定している「公的統計の基本計画」、ここにおいても、「特に初等教育から高等教育までの各段階における統計リテラシーの向上が重要」とされています。
 今年5月の統計法改正がありましたけれども、その国会審議の中でも、「初等中等教育の段階からデータ利活用能力が高められるような取組が必要」だといった委員の指摘もいただいたところです。
 こうした状況を踏まえて、今回、総務省では小学生、中学生向け統計データ検索サイトを初めて公開するなどして、児童・生徒等の統計リテラシー向上のために、取組を行っていくこととしたものです。
 将来のデータサイエンティストを今から皆さんと一緒に育成していこうという、そういう大きな思いを持って、今回取組をさせていただくことになりました。



問:
 では、これで。
答:
 ありがとうございました。

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