おはようございます。
今日は4点、報告がございます。
【消防ロボットシステム「スクラムフォース」】
まず1つは、本日14時、千葉県市原市が、消防ロボットシステムの発足式を行う予定でございます。
この消防ロボットシステムは、東日本大震災における市原市の液化石油ガスタンクの大規模爆発火災やその翌年の姫路市の化学プラント爆発事案を教訓といたしまして、消防隊員が近づけない特殊災害に対応するため、消防研究センターにおきまして、平成26年度から5年間をかけまして、研究開発してきたものでございます。
この消防ロボットシステムは、世界最高水準の耐熱性能を持つ「飛行型偵察・監視ロボット」、「走行型偵察・監視ロボット」、「放水砲ロボット」、「ホース延長ロボット」等で構成されまして、自ら判断して現場に接近をいたしまして、そして、放水方向を自動制御する自律性能、ロボット同士が災害現場の情報を共有し協力する相互連携性能などのSociety5.0時代の先端技術を導入した、世界初の実戦配備可能なシステムでございます。
今回、私はこの消防ロボットシステムを「スクラムフォース」と命名をいたしました。ロボットがフォース(力)を結集(スクラム)するという、そういう過酷な状況下で住民の安心・安全を確保するという思いを込めて、「スクラムフォース」と名づけました。
併せてそのマークも作成をいたしました。災害から住民を守る「盾」の中に、4台のロボットの性能を表すアイコンを入れたものでございまして、スクラムフォースを配備する市原市には、訓練等を通じまして、世界初の技術等の検証を期待をいたしたいというふうに思っております。
詳細につきましては、担当の方にお問い合わせいただきたいと思います。
【
令和元年度「異能ベーション」プログラムの公募開始
】
2つ目は、これまでにない大胆な発想で、社会や経済を劇的に変化させる破壊的イノベーションを支援する「異能ベーション」プログラムについて、6月3日から公募を開始をいたします。
本プログラムは、これまで5歳から86歳まで幅広い方々から2万件を超えるご応募をいただきました。中には、魚の群れを外部からの信号で誘導する世界初の技術で、生簀いらずの大規模海洋牧場の実現に向けた起業などの成果も挙がっているところでございます。
今年度は、新たな試みといたしまして、地域の課題を解決するアイディアなどを競う「プレ異能ベーション」を実施をいたします。その実施主体の募集も併せて開始をいたします。
また、ユニークな動画発信で世界的に注目を集めました古坂大魔王さんに推進大使に就任をいただいておりまして、さらに幅広く異能な方に参加いただけるよう呼びかけていただく予定でございます。
これからのAI時代にも輝ける、人間ならではのひらめきを持った全国の皆さんからの応募をお待ちをいたしております。
詳細は、事務局のほうにお問い合わせいただきたいと思います。
【
「地方自治体における業務プロセス・システムの標準化及びAI・ロボティクスの活用に関する研究会」報告書の公表
】
3点目は、スマート自治体に関する研究会報告書の公表でございます。
今後の労働力の供給制約の中、「Society5.0時代の地方」を実現していくためには、自治体自身が、AI・RPA等のICTの活用やシステムの標準化などを通じまして、業務効率化を図るスマート自治体に転換していくことが重要でございます。
総務省では、この点に関しまして、昨年9月に「地方自治体における業務プロセス・システムの標準化及びAI・ロボティクスの活用に関する研究会」を設置をし、有識者や自治体を交えてご議論いただいてきたところであり、今般、その報告書がとりまとめられました。
詳細については、行政経営支援室にお問い合わせいただきたいと思います。
【
消費者物価指数
】
それから、もう1つは消費者物価についてでありますけれども、本日の閣議におきまして、消費者物価指数について報告をさせていただきました。
そのポイントをご説明いたしますと、4月全国の「生鮮食品を除く総合」は、一年前に比べ0.9%の上昇と、28か月連続の上昇となりました。
これは、電気代やガス代などの「エネルギー」や、外食などの「生鮮食品を除く食料」などの上昇によるものであります。
また、「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」は、一年前に比べ0.6%の上昇と、22か月連続の上昇となりました。
一年前と比べた消費者物価は、緩やかな上昇傾向で推移をいたしております。
詳細につきましては、統計局にお問い合わせいただきたいと思います。
以上でございます。