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会見発言記事

石田総務大臣のG20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合3議長合同記者会見の概要

令和元年6月9日

冒頭発言

 会合では、デジタル経済に関する様々な議題について議論を深めまして、その結果を閣僚声明としてとりまとめることができました。
 デジタル経済セッションにおいて、人間中心のAI、デジタルセキュリティ、持続可能な開発目標といった重要な課題について、意義のある成果を得られたと考えております。特に、AIにつきましては、G20において初めて取り上げた議題でございましたが、「人間中心」の考え方を踏まえたAI原則に合意することができました。本原則は、AIに関する開発や利活用を促進する指針であり、G20という場で合意ができたことは大きな意義があり、今後、更に国際的に普及促進を図ってまいりたいと考えております。
 また、私から、AIによる生産性向上という果実を社会全体に行き渡らせることが重要であり、そのようなAI時代の将来について検討を開始する必要性についても訴え、各国から賛同が得られたところです。今後、この問題についても、国際的な議論を深めてまいりたいと考えております。
 更に、G20の関係では9つの国・国際機関と個別に二国間の会談を行わせていただきました。会談においては、特に、AIやセキュリティ、SDGsに関して、G20閣僚声明の合意に向け、私自身から相手国の閣僚等に対して、協力と対応を要請いたしました。その結果、G20閣僚声明がとりまとまったことについて、相手国の閣僚等に感謝を申し上げたいと思います。
 また、閣僚声明の合意後に行われた二国間の会談では、同声明の実施や将来の課題について意見交換を行いました。更に、それぞれの国との間では、デジタル分野の協力について議論を行い、二国間での更なる交流や対話の促進について合意するとともに、個別具体的なプロジェクトの実施について合意を得たところです。
 最後に、今回会合の成功にご協力いただいた皆様、とりわけ、茨城県、つくば市、その他の関係の皆様に心から感謝申し上げたいと思います。また、初日の高校生プレゼンを行っていただいた並木中等教育学校の皆様、非常に興味深い展示を行っていただいた企業の皆様にも心から感謝申し上げます。

質疑応答

二国間会談の成果

問:
  今日、複数の二国間会談を行ったとのことですが、どういった合意を取り付けたのか、中身の成果についてご紹介ください。
答:
  先ほどご紹介したように、9つの国あるいは国際機関と個別に意見交換をさせていただきました。各国の皆様には、先ほど申し上げました閣僚声明の合意に至るまでに、多大なご協力をいただいたことについて、感謝申し上げたところです。
  それぞれの国とは、ICT分野における共同研究、郵便分野のインフラ展開といったプロジェクトの推進について合意したところであり、特にドイツとは共同研究について合意をいたしました。人間中心のAI原則に則って製造分野におけるAI/IoTの実装について共同研究を行っていくこと、更にはEUについてもこれまでの研究を更に進めていくこと、ロシアとは我が国の企業がロシア郵便の効率化に貢献しておりまして、そのような協力が進んでいることを確認すると同時に、これを一層拡大していこうと、次のG20の議長国であるサウジアラビアとの間では、今回の成果を次回のG20に引き継いでいくということで確認をいたしまして、また同時に、ICT分野における協力を発展させるということで、二国間の協力覚書に署名したところでございます。
  今回のG20の成果を土台として、ICTの更なる発展あるいは我が国ICT企業の海外展開の加速に資するようしっかりと取り組んで参りたいと思っております。

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