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会見発言記事

武田総務大臣閣議後記者会見の概要

令和3年7月9日

冒頭発言

  おはようございます。

 【新型コロナワクチン接種】

  まず、新型コロナワクチン接種についてですが、希望する高齢者に対し、7月末を念頭に2回の接種を終えることができるよう、省の総力を上げて取り組んでまいりました。
  ワクチン接種記録システムVRSに記録されたデータによりますと、7月7日時点において、全国の高齢者の7割以上、71.49%の方々が1回目の接種を既に終えているということであります。
  さらに、7月8日の接種分や、まだVRSに未入力の接種分等々があることを踏まえると、実際には更に接種が済んでいるものと考えられます。
  これは、全国の自治体において、最大限の前倒しに努めていただいた結果と受け止めており、自治体、そして医療関係者の皆様方には心から感謝を申し上げたいと思います。1人でも多くの方々がワクチン接種に臨んでいただけるように、今後とも、精力的に取り組んでまいりたいと考えております。
 

質疑応答

地方制度調査会について

問:
  骨太の方針に示されたように、保健所問題など、国と地方の新たな役割分担を地方制度調査会で議論する方向となっています。関係する総務省として、今後のスケジュール感があれば教えてください。
  また、テーマとなる見込みの、国の地方への指揮権強化は、地方分権とのバランスが問われると考えています。どのような議論を期待するか、大臣のお考えをお聞かせください。
答:
  地方制度調査会は、地方制度に関する重要事項を調査審議する内閣総理大臣の諮問機関であり、必要に応じて開催されるものであります。
  骨太の方針2021においては、国と都道府県の関係等について、今回の感染症対応で直面した課題等を踏まえ、地方制度調査会等で検討を進めることとされており、総務省としても、適時適切に対応してまいりたいと考えております。

NHK経営委員会の議事録開示

問:
  NHK経営委員会の議事録開示がありましたが、それについて伺います。NHK経営委員会が昨日8日、かんぽ生命保険の不正販売を報じた、クローズアップ現代プラスの番組を巡って、2018年に当時の上田会長を厳重注意した会議の議事録というものが全面開示されました。当時、経営委員長代行だった森下俊三現委員長が、「番組の取材も含めて極めて稚拙です」とか「取材はほとんどしていない」などと、その会議の中で述べておりました。こうした発言が、個別の番組への干渉を禁じている放送法32条に明白に違反するという指摘が専門家からも出ている内容です。
  経営委員会は、これまでガバナンス強化の案件だとして、これは問題ないということで国会などで説明してきていますが、こうした発言が是認されるのであれば、ガバナンスを理由にすると個別の番組への干渉というのが、経営委員会が事実上自由にできることになるのではないかというふうに思います。放送法を所管する立場として、大臣のお考えはいかがでしょうか。また、総務省として改めてNHK経営委員会に事実確認など対応をとるかどうかをお聞かせください。
  加えて、この議事録の全面開示というのを拒んだ状況の中で、政府が今年2月、森下氏の再任を求める人事案を国会に出して同意を得ているということもあり、その結果、菅首相が任命していると。このことについても妥当だったかどうかという点について、大臣のお考えをお聞かせください。
答:
  開示請求のあった文書について、開示を行ったことは承知しております。
  総務省として、請求者に対して開示された文書の具体的な内容を承知していないため、私の方からコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。
  なお、森下氏につきましては、平成27年3月のNHK経営委員会委員就任以降、企業及び公益に関わる事業体の経営の専門家としての識見を生かし、リーダーシップを発揮してこられました。そうした観点から、森下氏の再任を提示させていただいたものであります。

令和4年度地方財政措置についての各府省への申し入れ

問:
  令和4年度の地方財政措置について各府省への申入れを行いましたが、今回新たに盛り込まれた、地域脱炭素や孤独・孤立対策の推進といった分野について、担当省庁に期待する取組をお伺いします。
答:
  骨太の方針2021におきまして、孤独・孤立対策の推進については、重点計画を年内に取りまとめ、安定的・継続的に支援すること、また、地域脱炭素を実現するための取組の推進については、地域脱炭素ロードマップに基づき、地域・暮らしの分野における、地方自治体や国民の取組を推進することとされております。
  これらの施策は、地方にとって大きな影響があることから、これらの施策の推進に当たっては地方の意見を十分に踏まえ、所要の財源確保をはじめとした必要な措置を講じるよう、各大臣に要請をしました。
  各府省庁においては、申入れを踏まえ、適切にご対応頂くことを期待するとともに、総務省としても、各府省庁と連携して、これらの施策が推進されるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

新型コロナワクチン接種

問:
  ワクチンについてお伺いいたします。先ほど、高齢者の接種は順調に進んでいるとの話でしたが、その一方で、自治体からワクチンの供給不足を訴える声も出ております。推進本部を設けている総務省としての認識と、接種の加速化に向けた対応をお伺いしたいと思います。
答:
  接種の現場において、今後のワクチン供給の見通しが立たないということで、予約の受付停止、キャンセルが行われるケースが生じていると承知しております。
  こうした現状に対して、おととい、厚生労働省から、8月の各自治体への具体的な配分数や、9月の全体の配分量が、自治体に示されたものと承知しています。
  また、この中で接種の進捗や在庫等を踏まえたワクチン配分の方法について、追って連絡するとされております。
  これらにより、各自治体が見通しを持って、ワクチンの供給ペースに合わせて、計画的に接種が可能となることを期待しております。
  引き続き、自治体の取組状況や課題等を丁寧に伺いながら、ワクチンの配分・供給を担当する関係省庁とも連携しつつ、円滑なワクチン接種が進むよう取り組んでまいりたいと考えております。
問:
  これで会見を終わります。
大臣の動画はこちら別ウィンドウで開きます(YouTube)

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