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会見発言記事

武田総務大臣閣議後記者会見の概要

令和3年7月16日

冒頭発言

  おはようございます。

【普通交付税の繰上げ交付】

  令和3年7月1日からの大雨により、お亡くなりになられた方に哀悼の意を表しますとともに、被災された全ての皆様方に対して、心よりお見舞い申し上げたいと存じます。
  7月10日及び12日に災害救助法の適用が決定された島根県安来市及び雲南市、鹿児島県出水市からの要望を踏まえ、9月に定例交付すべき普通交付税の一部、22億900万円を、本日、繰り上げて交付することを決定いたしました。
  今後とも、被災団体の実情を丁寧にお伺いしながら、その財政運営に支障が生じないよう、適切に対応してまいります。

【熱海市の被災現場への訪問など】

  明日、大規模土石流が発生した熱海市への訪問を予定しております。
  いま現地では、地元消防に加え、県内応援隊、県外からの緊急消防援助隊の計約600名に上る消防隊員が、行方不明者の捜索・救助に懸命にあたっております。
  まずは、被災現場や活動状況を視察し、尽力いただいている消防関係者を激励する予定です。
  また、熱海市の齊藤市長や関係者の方々と意見交換し、今後の復旧・復興に向けたご要望などをしっかり伺ってまいりたいと考えております。

  本日は私の方からは以上です。
 

質疑応答

東京オリンピック・パラリンピックにおける電波監視強化

問:
  東京オリンピックが来週開幕しますが、違法電波による大会運営の妨害なども想定されます。総務省としての対応があれば教えてください。
答:
  大会運営に必要な様々な無線システムが使用されますが、その安定的な運用を確保するとともに、警察・消防無線などの重要無線通信に対する電波妨害に備え、約360名の職員を競技会場に派遣し、電波監視を強化することとしております。円滑に開催されるよう、全力で取り組んでまいりたいと考えております。

テレワークの取組強化等

問:
  来週からテレワーク・デイズが始まりますが、改めてテレワークの意義についてお聞かせください。あわせて、現状では東京中心に都市部でのテレワークが進んでいますが、地方に広げていくための具体的な取り組みをあわせてお聞かせください。
答:
  テレワークは、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方であり、ワーク・ライフ・バランスの実現、また、人口減少時代における労働力人口の確保、非常時における業務継続の確保に資するものと考えております。
  現在、全国各地の商工会議所等と連携したテレワークに関する相談会やセミナーの実施、また、テレワークの専門家による無料の個別相談といった支援策を総務省は講じております。
  地方におきましても、テレワークが一層広がるよう支援策の情報発信を強化するなど、取組を強化してまいりたいと考えています。
  なお、テレワーク・デイズ実施期間中は、総務省テレワーク・デイズとして、総務省においても積極的なテレワークの実施に取り組むこととしております。

消防団員の安全確保

問:
  冒頭ありました熱海市の件について、熱海市の災害で多くの消防団が活動していると思います。被災地で消防団員が活動するための研修や、装備品といった安全確保策は現在どのような状況でしょうか。
答:
  団員の安全確保は極めて重要と認識しております。
  まず、その教育・訓練につきましては、各都道府県等の消防学校、また、消防庁の消防大学校において、活動時の安全管理の方法等について講義を実施しております。
  また、装備については、救命胴衣や防護衣など救助用資機材等の無償貸付や補助金による支援を行っております。
  今後も、消防団員が安全に活動できるよう、教育・訓練や装備の充実に努めてまいりたいと考えています。
  なお、熱海市をはじめとする各地の消防団の皆様にも、今回の災害において多大なご尽力をいただいており、この場をお借りして敬意と感謝を表するとともに、引き続き安全確保に留意して活動いただきたいと、このようにお願いを申し上げたいと思います。

公共施設等の老朽化対策

問:
  地方の公共施設の老朽化が問題となっています。自治体からは公共施設の適正管理のための地方債の期限延長の要望も出ておりますが、この対応並びに公共施設の老朽化対策について、大臣のお考えをお尋ねします。
答:
  過去に建設された公共施設等の老朽化対策が大きな問題となっているのは承知しております。
  地方公共団体においては、施設の統廃合、また、長寿命化などの公共施設マネジメントに計画的に取り組むことが重要だと考えます。
  こうした取組を支援するために、平成29年度に創設した公共施設等適正管理推進事業債は、本年度までが事業期間となっておりますが、本年5月の地方財政審議会意見において、期間を延長する方向で検討すべきである、とされていることも踏まえ、今後判断してまいりたいと考えております。
問:
これで会見を終わります。
大臣の動画はこちら別ウィンドウで開きます(YouTube)

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