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会見発言記事

金子総務大臣閣議後記者会見の概要

令和4年4月19日

冒頭発言

  おはようございます。
  冒頭発言はございません。よろしくお願いします。

質疑応答

東京都の人口減少と東京一極集中是正の取組

問:
  先週発表の人口推計で、東京は26年ぶりに減少に転じました。コロナによる社会環境の変化なども一因だと考えられますが、今回の結果の受け止めと、東京一極集中是正の取組についてのお考えをお願いします。
答:
  2021年10月1日現在の東京都の人口は、前年に比べ3万7千人の減少となり、1995年以来26年ぶりの減少となっております。
  東京都は、出生児数が死亡者数を下回る自然減少が続いていた一方で、転入者数が転出者数を上回る社会増加が続いていたことから、人口増加が続いておりました。
  2021年の人口が減少となったのは、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、他道府県からの転入者数が減少し、転出者数が増加したことにより、社会増加が社会減少に転じたことが要因となっているものと思います。自然減少はありましたが、その分を社会増加で補ってプラスになっていた状況でした。
  岸田内閣においては、様々な課題を抱える地方から、いち早くデジタルの実装を進めるデジタル田園都市国家構想を最重要施策の一つとして推進しています。東京一極集中を是正する観点からも、総務省としても大きな役割を果たしていくべきと考えております。
  具体的には、地域おこし協力隊の充実・強化や、テレワークの導入支援、5Gや光ファイバなどのデジタル基盤の整備にも積極的に取り組んでまいります。
  地方の繁栄なくして国の繁栄なしと考えております。デジタル田園都市国家構想の実現、ひいては活力ある地域づくりの実現に向けて、関係省庁とも連携しながら総務省一丸となって全力で取り組んでまいります。

情報通信技術を用いた防災対策の取組

問:
  防災の取組についてお伺いします。大臣は先週末、熊本県人吉市で、球磨川の水位上昇をLED照明の色で警告するライティング防災アラートシステムを視察されました。総務省の補助事業でもありますが、こうした情報技術を活用した防災対策へのご所見と、今後このようなシステムの普及に向けて、どのように取り組んでいかれるか、お聞かせください。
答:
  先週末、私の地元でありますが、人吉市を訪問し、ご指摘のライティング防災アラートシステムの点灯式に、本システムの導入を支援した総務省を代表して、大臣として出席をしてまいりました。
  本システムは、令和2年7月豪雨の際に防災無線の警報が聞こえなかったことなどの課題を踏まえ、球磨川の水位を、夜中でも一目でわかるように、橋に設置したLED照明の色の変化で伝えるものであり、例えば、氾濫危険水位に達した時には橋が赤色に点灯し、川のそばに行かなくて一目で分かります。国土交通省が設置している定点カメラがありますが、夜だと見えません。赤だとかなり危険な状態であり、最後は赤色の照明が点滅することで、一目で分かるような状況でありました。全国で初めての取組ということで、非常に良い取組だと感心してきたところです。
  また、この照明は、ピンクや青、緑など様々な色にライトアップすることが可能ですので、災害時には確実な住民への情報伝達を実現するとともに、平時においても、人吉市は観光地ですので、観光など地域の活性化に活用されるという点において、今日は何の日であるか、東京タワーがよくライトアップしておりますが、そういったことも含めて、地域の活性化に活用していただけるものと思っております。全国で初めての取組ですので、こういう事例を全国にも発信できればと考えております。
  このような防災をはじめとする地域の課題を、デジタルの実装により解決する今回の取組は、まさに岸田内閣の最重要課題であるデジタル田園都市国家構想を体現するものであり、総務省としてもこうした取組が全国に広がるよう、引き続きしっかりと後押ししてまいりたいと思います。

熊本地震

問:
  熊本地震から6年経ちまして、そして今週末には先ほどのご質問のように人吉市もご視察されましたが、現状の災害復興の進捗についてのご所見と、今後の課題についてご教示いただければと思います。
答:
  14日に前震、16日に本震、熊本地震の発生から6年を迎えました。最愛の御家族や御親族、あるいは御友人を亡くされた方の深いお悲しみは癒えないものであると思いますが、改めて、お亡くなりになられた方々に心より御冥福をお祈り申し上げ、被災された全ての皆様方にお見舞いを申し上げたいと思います。
  熊本地震については、先日の会見でも申し上げましたが、最大震度7の地震が連続して発生するなど、それまでに経験したことのないものであり、災害対応拠点となるはずの役場が地震で使えなくなるなど、想定外の対応が求められたことが強く印象に残っております。
  こうした想定外への備えも必要になるという防災意識の向上とともに、迅速な復旧・復興に努める必要があると認識しております。
  総務省では、被災庁舎、生活インフラや土木施設などの復旧を、総力を挙げて支援して参りました。
  災害時には、被災対応の拠点ともなります庁舎に関しては、総務省の災害復旧事業債などの仕組みを活用して被災庁舎の復旧が進んでおります。
  私の地元でも、つい先日、人吉市役所の庁舎が、新たに防災機能を完備した庁舎として完成しました。また、公共土木施設や、農地、農業用の施設の復旧事業がほとんど完了するなど、インフラの復旧復興は、着実に進んでいるものと承知しています。
  一方、熊本県では、復興まちづくりや被災企業の事業再建などの面で、今後も取組を進めていくこととされており、総務省としても熊本県の復興に向けて支援が必要と認識しています。
  引き続き、関係省庁とも連携しながら、必要な復旧・復興事業を確実に実施できるよう、人的・財政面での支援に全力で取り組んでまいります。

靖国神社への参拝

問:
  靖国参拝についてお伺いします。21日から22日に靖国神社で春季例大祭が執り行われます。例大祭期間中ないしその前後、金子総務大臣は靖国神社を参拝する予定はございますでしょうか。もしも日程等が決まっていれば、それについても教えてください。
答:
  ここは総務省の会見の場ですので、個人としての参拝の予定についてはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。

問:
  ありがとうございました。
答:
  はい。
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