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会見発言記事

総務副大臣就任記者会見の概要

令和4年8月15日

質疑応答

総務副大臣就任の挨拶、就任にあたっての抱負等

問:
  まずは自己紹介と抱負と取り組みたい政策について、できれば具体的に教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。
答:
  (柘植副大臣)
  この度、総務省の副大臣を拝命しました柘植芳文でございます。
  私が担当する職務は、情報通信、放送行政、郵政行政に関すること、内閣官房の事務のうち郵政民営化に関することです。私は郵便局長として長年、地域社会のために働き、国会議員としても情報通信行政や郵政行政に携わってきました。この度、総務副大臣という立場で働く機会を与えていただいたことは、大変大きなやり甲斐があると感じております。無論、副大臣という立場は政府の一員であり、国民全体の奉仕者として公共の利益のために職務に当たりたいと考えております。
  その上で、自らがこれまで培ってきた情報通信行政や郵政行政における経験を活かしつつ、寺田総務大臣によくご指導をいただきながら、公平かつ適切に全力で職務に励む所存です。
  総務副大臣としての職務に就くにあたっての抱負ですが、情報通信行政や郵政行政は国民の生活に直結し、地域社会を支える極めて重要な分野であると考えております。
  一方で、我が国を取り巻く政治、経済の情勢は厳しさを増しており、技術革新や社会情勢の変化も著しいものがあります。
  私としては、これまでに培ってきた経験を活かしつつ、新しい知見や様々なご意見に積極的に触れながら、デジタル化が進む社会にあって地方が取り残されないよう、また、国民生活の地域社会をよりよいものとできるよう職務に取り組んでいきたいと考えております。
  その上で、旧統一教会との関係について、岸田総理から国民の皆様の疑念を払拭するため、個々の政治家としての責任において点検し、厳正に見直すようご指示をいただいております。私について申し上げれば、知りうる限り当該団体とは関係ないということを、この際、明確に申し上げておきたいと存じます。
答:
  (尾身副大臣)
  この度、総務副大臣を拝命しました尾身朝子です。
  私の担当業務は行政管理、行政評価、統計、恩給、地方行政、地方財政、地方税制、消防に関することです。
  人口減少、少子高齢化に直面する地方の活性化や災害に強い地域づくり、また、自治体のデジタル化の推進など、地方の皆様方の生の声を伺いながら全力で取り組んでまいりたいと思います。
  また、私はこれまで衆議院議員として日本が世界の中で尊敬され続け、輝き続けるために、科学技術イノベーションの推進、そして、全ての意思決定に女性の視点を入れていくこと、男女共同参画を更に推進していかなければならないという思いで活動してまいりました。特に地方行政におきましても、地方議会や行政機関の女性の活躍の現状などもしっかりと見極めて改善すべきところは改善していきたいと思っております。
  また、地域の科学技術イノベーションやスタートアップの拠点としての活動を通じて地域を活性化していく、そのような活動もしていければと思っております。
  また、先ほど柘植副大臣からもお話がありましたが、統一教会との関係について、岸田総理から皆様の疑念を払拭するため、個々の政治家としての責任において点検し、厳正に見直すようご指示をいただきました。
  私について申し上げれば、知りうる限り当該団体との関係はないということを、この際、明確に申し上げておきたいと思います。また、今後も当該団体と一切関係を持たないことをここにお約束をさせていただきます。

郵政行政関係

問:
  柘植副大臣に伺います。副大臣は全国郵便局長会の組織内候補として選挙の支援も受け、多額の献金も受けておられます。総務省の副大臣の仕事と組織の利益、どのように整理されているでしょうか。国民の利益よりも組織の利益が優先されることはないでしょうか。まず、これが1点目です。
答:
  (柘植副大臣)
  私は政府の立場ですので、政府の立場からすれば、もちろん今までもそういうことはないですが、一切そういうことを考えずに国民利用者の公平公正を期して、しっかり行政に携わっていきたいと思っております。
問:
  今までもないというお話もされていますが、例えば国会の議事録などを拝見すると、私ども郵政グループはとか、私ども郵便局はというようなご発言もありましたが、こういった発言から一体としてみられるような部分もあるかと思いますが、そのあたりどのようにお考えですか。
答:
  (柘植副大臣)
  もちろん郵政事業というものは、ご承知のようにかつて郵政省でございまして、国の機関として存在した事業であります。したがって、私どもは常に公共の事業、公益事業という形でずっとそれを見ていますし、それも考えておりますので、そういった意味合いでは常に国民のためにある事業という形で捉えておりますので、そういった発言になったと思っております。
問:
  2点目ですが、関連して、日本郵便では一方で郵便局長の不祥事が相次いでおります。多額の犯罪被害が発覚しているほか、昨年、行政指導もありましたが、郵便局長会側の指示で顧客情報やカレンダーの政治流用も多数発覚しています。顧客情報やカレンダーの一部は副大臣が再選された2019年の参院選前にも流用されていたかと思いますが、こうした事態、どのように受け止めてますでしょうか。
答:
  (柘植副大臣)
  私はこの度、総務省の副大臣を拝命しましたが、副大臣というのは政府の一員でございまして、国民全体の奉仕者であります。したがいまして、公共の福祉のために職務を行うことは当然のことと考えております。
  その上に立ちまして、ただ今ご指摘の郵便局における個人情報の不適切な利用等については、昨年11月に総務省として日本郵便に対して行政指導が行われたと承知しております。日本郵便においては、これを踏まえ、再発防止として会社の業務と業務外の活動の峻別の徹底や、個人情報の適切な取扱いの徹底等にしっかりと取り組んでいただきたいと思っております。
  総務省としても、こういった再発防止策などの取組について引き続きフォローアップを行い、その適正な実施を求めてまいりたいと思っております。
  いずれにせよ、繰り返しとなりますが、総務省の副大臣として所管分野の行政の公平かつ適切な遂行にしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
  なお、蛇足でございますが、不要な誤解を招くことのないよう、念のために全国郵便局長会の顧問などの職務は既に退任しております。
問:
  郵政民営化からまもなく15年になるタイミングで総務副大臣にご就任され、あらためて郵政事業へのご展望、ご抱負をお願いします。ある程度特化したというか、先ほどもお話頂いておりますが。
答:
  (柘植副大臣)
  ご承知のように、本年10月1日で郵政民営化法に基づく民営化から15年、また、改正民営化法に基づく再編から10年になります。
  郵便局長として長年地域社会のために働き、その後も国会議員として郵政事業に携わってきた私としては、このタイミングで総務副大臣という立場で働く機会を得たことに大きなやり甲斐を感じております。
  これまで培ってきた経験を活かしつつ、寺田総務大臣によくご指導をいただきながら職務に取り組んでまいりたいと考えております。
問:
  郵政グループはいろんな課題があると思いますが、その課題をどのように認識されているのか。いくつかあると思いますが。そして、その中で今回行政側としての立場で取り組まれて優先すべきものについて、どのようにお考えかお聞かせください。
答:
  (柘植副大臣)
  私は郵政グループの現状をずっと長く見ておりますが、非常に苦難の道を歩んでまいりましたが、現在の経営者の方々が本当に努力をされ、一定の確実な法に基づく会社の運営に近づいておると思っておりまして、まだまだ十分なところはないですが、そういうところをこれから総務省という監督官庁の立場からしっかり検証しながら見ていきたいと思っております。
  そして、少しでも我が国の大切な郵政事業を大きく成長させて、いわゆる地域社会だとかそういったところに対して活用の場が広がればいいなと思っております。
問:
  すみません、少し立場は違うと思いますが、郵活連(郵便局の新たな利活用を推進する議員連盟)の総会の中で、これから3事業の在り方、特に経営形態も含めて議論していきたいという、任意団体ではありますが、そこに事務局長としておられたと思いますが、そういった郵活連の、先ほど公平性ということもあったと思いますが、公平だけではなく、そこで一つの何か良いアイデアがあれば取り入れてもいいと思いますが、そのあたりはどのように考えているのでしょうか。
答:
  (柘植副大臣)
  私は今、政府の一員ですので、そういったことに関してここでコメントはすることは差し控えたいと思っております。
問:
  先ほど、冒頭の質問で、日本郵便で最近、顧客情報やカレンダーが流用されたかもしれないものが、ご自身の選挙に使われたかもしれないという点について所感がなかったように思いましたので、今一度お願いできますでしょうか。
  もう1点、今日のお話をお伺いしていますと、これまで郵政民営化法の再改正に対する課題とか言及というのが、これまでなされていると思いますが、副大臣でいる間はそういう持論をある程度抑える、控えるというふうに聞こえますが、そういう理解で良いのかどうか、その点もあわせて教えてください。
答:
  (柘植副大臣)
  1問目の質問については、私の選挙の時にそういった個人情報が活用されていないかということですね。私はないと思っております。私も実際現場でそういうことに携わってきましたが、そういったことは一切ないと私は認識していますし、なかったと思っております。
問:
  カレンダーも含めてということですか。
答:
  (柘植副大臣)
  カレンダーも含めて、当然でございます。   それから、2つ目の質問については、私は今、先ほども申し上げたように政府の一員ですので、党の中では様々な議論があると思っております。議連の事務局長もやっておりますので、党の中での議論はあると思っておりますが、政府の一員である限りは寺田大臣のご指導を受けながら、それから逸脱しないような形でしっかり取り組んで、当面の課題に取り組んでいきたいと思っております。

科学技術イノベーションの推進と地域活性化

問:
  先ほど尾身副大臣がスタートアップ振興みたいなことを、科学技術振興をされていたということで。ただ、尾身さんは、自治系のご担当だと思いますが、あまりそういった担当はないのではないかと思いましたが、どのように具体的に進められるお考えでしょうか。
答:
  (尾身副大臣)
  先ほど寺田大臣を交えて政務三役でお話をさせていただいた時に、科学技術イノベーションの拠点を全国の地域で起こすことができれば地域活性化につながるというようなお話がございました。その中の一つとしてスタートアップというものも十分考えられると思いますので、地域を元気にする起爆剤の一つの要因として科学技術イノベーションの推進とスタートアップ、引き続き推進してまいりたいというふうに思っております。

問:
  これで終了します。ありがとうございました。
答:
  (柘植副大臣、尾身副大臣)
  ありがとうございました。

副大臣の動画はこちら別ウィンドウで開きます(YouTube)

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