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会見発言記事

松本総務大臣の総務省非常災害対策本部会議後 臨時ぶら下がり記者会見の概要

令和6年1月7日

冒頭発言

【総務省の能登半島地震に対する対応】
 
  私から、現段階での能登半島地震に対する対応についてご報告を申し上げたいと思います。
  残念ながら、本日も新たに亡くなられた方が確認されている状況でございまして、改めて今回の地震におきまして亡くなられた方々にご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された全ての方々に、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。
  昨日は、小森大臣政務官と一緒に皆様に状況をご説明いたしましたが、ちょうどこの時間、現地の災害対策本部が開催されておりまして、先ほど開催した総務省での非常災害対策本部会議、打ち合わせでは小森大臣政務官にも出席いただきまして、現地の現段階での状況ということで、1つはご案内のとおり交通規制が本格的に解消されたこと、また、厳しい天候で金沢市内でも雪が降り始めて、かなり天候が心配だというご報告。
  それから、既に馳知事から発表していただいているようですが、能登からの避難者の1.5次的な避難所として、いしかわ総合スポーツセンターについて明日から受入れを開始するというような地域の現状についてご報告いただきました。1.5次の内容については、皆さんもお聞きになっていると思いますので、必要があればまた現地でもご照会いただけたらと思いますが、総務省の活動ということでは、消防についてまずご報告したいと思います。
  合計2,300名が部隊を展開して、倒壊家屋のみならず1軒1軒、いわばローラー作戦のような形で安否確認を行うなど、全力で要救助者の救出に当たっているところでございます。
  昨日、京都府大隊、滋賀県大隊が警察、DMATと連携して、発災から124時間を経過して、倒壊した住宅から90代の女性を救助することができました。このような結果も大変大切なことだと考えられることで、諦めずに引き続き救出活動に全力で消防の皆さんも取り組んでいただいており、我々もしっかりと一緒になっていきたいと思っております。
  避難所の運営などを担う自治体の職員については、派遣先として4市町が追加されまして、被災15市町に対し本日までに300名近い方々が現地に入っていただくことになっております。全国の自治体と連携して、被災自治体と連携をさらにしてまいりたいと思っております。
  次は通信の話になりますが、携帯電話では宝達志水町は復旧しまして、全ての事業者さんのエリア支障が解消したという状況になっていますが、輪島市など5市町の一部の地域では引き続き通信サービスの支障が出ている状況でございます。役場エリアということで、役場、いわば本庁のあるところについては復旧が進んで、全て復旧することができましたが、続いて、支所、出張所においてもということでお願いしておりまして、復旧が進んでまいりまして、今、私に報告が上がっている状況で、いずれの携帯サービス事業者のサービスも、どれもという意味ですね、利用できないのは輪島市西保出張所だけということになっております。
  輪島市におきましては、昨日、NTTドコモ、KDDIの2社が共同で、船の上に設置した基地局から沿岸に電波を発射いたしまして、また、ソフトバンクはドローンの基地局の運用を開始しまして、これらの取組によって輪島市による支障エリアの一部は解消することができました。
  また、通信事業者の協力によって避難所などを中心に、衛星回線を利用してインターネット接続を確保するための機器を提供していただきました。関係機関と協力して必要な箇所、避難所や役場などが想定されますが、こういったところに配備してまいりたいと思っております。
  また、私の方からも通信各社にお願いいたしまして、既にいろいろ作業に取り組んでいただいていることに感謝を申し上げながら、全面的な復旧を早期に実現できるよう取り組んでいただきたいということのお願いが1つ。
  私どもの方から、逆にそのために必要な支援は関係省庁とも連携して、総務省が主導してやっていきますので、遠慮なく行政にお申出していただきたいということを申し上げたのが2つ目で、3つ目は、それぞれの地域で、いつ通信サービスを利用できるようになるのかなどの復旧の見通しなどについて、利用者に向けてきめ細やかに情報発信していただきたいということを、お願いさせていただきました。
  放送については、昨日、民放の輪島中継局のAMラジオ放送が停波から復旧しまして、石川県内全てのAMラジオ放送中継局が聴取可能となりました。昨日申し上げた自衛隊や経済産業省など関係省庁や放送事業者との連携による中継局の燃料補給につきましては、天候不順により、現時点ではまだ行うことができていないようでございます。民放の輪島中継局の一部で明日にも停波する可能性が残っておりますので、放送事業者の皆さんにお願いして停波の可能性があることを番組内で視聴者の方々に周知していただくこととしております。引き続き、中継局への燃料補給など関係機関との連携のもとで行って、停波を回避し、解消に向けて取り組んでいきたいと思っております。
  放送による情報は重要でありまして、通信とも連携して、避難所において、いわば放送からの情報が得られるように情報提供の確保に向けた作業を進めております。現地では一部交通規制が敷かれているというのは、先ほど小森大臣政務官からの報告からもあったとおりですが、通信事業者、放送事業者の皆さんにつきましては、復旧作業に取り組んでいただくための車両について、警察や現地対策本部とも連携しながら円滑に移動できるように調整させていただいております。
  被災地ではまだ余震が続いており、また、寒さも大変厳しく、天候も大変厳しくなっている状況で、夕方から大雪が予想されるなど、救命・救助活動の状況ですが、救命・救助活動は一刻の猶予がないことも確かでありまして、昨日の救出でもあるところで厳しい現場環境ですが、2次被害の防止に最大限の注意を払いつつ、最善を尽くしてまいりたいと思っております。被災者、被災地のためにやれることは全てやるとの姿勢で力を尽くしたいと思っております。
 
  私からの報告は以上です。

質疑応答

消防関係

問:
  先ほど、大臣からもお話しありましたが、昨夜、120時間以上経過したところで救出がありましたが、その知らせを聞いたときに、大臣どのようにお思いになったかという点と、今後、状況も厳しい中だと思いますが、消防の部隊をどのように運用していくか、この2点教えてください。
答:
  本当に少しでも可能性があるかぎり、救命・救助活動に全力を挙げていきたいという消防の皆さんのすばらしい使命感を持った取組、そして、自衛隊、警察、DMATなどとも連携した取組のすばらしい成果であると感じております。
  実際に私が報告を聞いたところでは、状況を把握して見つけたのは警察。そして、救助に当たって被災者の方にケアをしながら救助していかなきゃいけないという意味で、救助活動は消防の部隊、また、救急の部隊がその状況を管理し、さらにDMATの先生方の力もお借りして無事に救出することができたと聞いておりまして、連携しながらやることによって、一つ大変大きな成果が出たことは、私自身も良かったと思いますし、実際にその報道を聞いて、各所に展開して行っている各消防をはじめ、関係の部隊の皆さんは、またさらに使命感に燃えて作業に取り組んでいただいていると話も聞こえております。
  先ほど申しましたように、大変厳しい天候状況、現場状況ですので、私どもとしては、ぜひ2次災害が起こらないように細心の注意を払っていただきたいと思いますが、やはりまだある意味で時間との勝負は続いていると思いますので、しっかり取り組むことで、また1人でも救える方を救えるように我々もしっかり支えながら活動を続けたいと思っております。
問:
  (事務方)
  以上で会見を終了します。

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