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会見発言記事

松本総務大臣閣議後記者会見の概要

令和6年4月2日

冒頭発言

  私の方から今日はございませんので、よろしくお願いします。

質疑応答

能登半島地震における緊急消防援助隊の初動対応、復興基金の検討状況

問:
  能登半島地震から3か月が経過し、政府の初動や対応を検証する様々な報道がなされています。緊急消防援助隊の対応について、大臣のお考えをお聞かせください。
  また、岸田首相が先月28日の記者会見で表明された能登半島地震の被災地への復興基金についてもお伺いします。基金は、令和6年度予算の予備費1兆円の機動的な使用決定に伴う取組とのことですが、首相から具体的な指示はありましたか。基金の具体的な額や設置時期の見通しなど、検討状況について教えてください。よろしくお願いします。
答:
  改めて、能登半島地震から3か月が経過しましたが、犠牲になられた方々、ご遺族には、謹んで哀悼の誠を捧げるとともに、被災者の皆さんにお見舞いを申し上げつつ、現段階でもまだ避難されている方々がいらっしゃるという認識のもと、ぜひ復旧・復興に、私どもとしても更に全力を挙げてまいりたいと思っております。
  その上で、今、認識をいただきました緊急消防援助隊につきまして、昨日も報道で、表題を見ると現地到着6割と書いてあるのですが、記事の中には、輪島市、珠洲市に着いたものが6割と記載されておりまして、記事のとおりで、ある意味ではございまして、輪島市、珠洲市を拠点に活動していた緊急消防援助隊の数字と、私どもが把握している限りはほぼ一致しておりますが、緊急消防援助隊全体として他地域を拠点に輪島市、珠洲市も含め現場へ入ったもの、また、能登町はじめ緊急消防援助隊の活動対象となる地域が他にもございまして、私どもとしては、最前線の現場には2,000名のうち概ね1,800名が72時間以内に到着し、1割ほどのメンバーは交代要員等であったというようなことで活動させていただいていたと承知いたしております。
  もちろん、やはり災害は同じ災害が全くありませんので、これまでの教訓を活かして活動を進めてくれておりますが、この能登半島地震において、やはり新たな課題も発生していることもありますので、今検証を進めつつ、今後に活かせるようにと思って、消防庁はじめ各分野で今回の地震対応の取組についても検証は行ってもらっておりますので、今後それを活かすために必要なことを進めていきたいと思っております。
  復興基金についてもお問い合わせがありました。復興基金の内容についてはこれまでも繰り返しご説明申し上げてまいりましたが、基金ということで極めて大きな災害が発生した場合に相当の期間を復興に要すると見込まれるとき、各年度の措置で対応が難しい場合に個別の国庫補助を補って、国の制度の隙間の事業について対応するものとして、例外的な措置として実施してきたものであります。今のところ、私どもとしては国による支援策を、スピード感を持って充実させ、実施していくことに力を注いでいるところでございますが、被災地の被害状況等を踏まえて復興基金設置の取組を進めてまいりたいと考えております。
  基金の額や設置の時期については、被災地の状況を踏まえて適切に判断いたしたいと思っているという状況でございます。

LINEヤフー社への行政指導

問:
  昨日、情報漏えい問題を受けて、LINEヤフーが総務省に再発防止策を盛り込んだ報告書を提出しました。大株主の韓国ネット大手、ネイバーに対するシステム運用委託の終了、また、総務省が親会社ソフトバンクに求めていた資本的な関与の見直しについて、LINEヤフーは報告書の中でソフトバンクなどに見直しを要請しているといった内容が盛り込まれています。こうした今回の報告書の評価や大臣の受け止めと、今後、四半期に一度報告がなされるということですが、どのような点を大臣として重視するのか、そのあたりをお願いします。
答:
  今お話ありましたように、3月5日に実施した行政指導に基づいて、昨日、LINEヤフー社から、共通認証基盤の分離などネイバー社側のネットワークからの分離、二要素認証の導入などLINEヤフー社内の重要システムに対するアクセス管理の強化、ネイバー社側との間のサービス開発業務委託等の終了・縮小方針の決定など、再発防止に向けた取組に係る報告書の提出がございました。
  今もお話がありましたが、私どもとしても、大切なセキュリティガバナンス強化のために様々な課題を指摘させていただいてきたところでございますが、今回の報告の後も、これも今お話があったとおり、四半期に一度、今後の取組状況について報告することを求めております。
  総務省としては、まず今回提出された報告書の内容を精査し、必要があれば追加的な措置を執るなどいたします。委託業務先を適切に管理していただかなければならないと思いますし、申しましたようにセキュリティガバナンスの強化、何より利用されている方が大変多数にわたる、通信・生活インフラといってもいいぐらい多数の方が利用されている基盤でもありますので、しっかりとセキュリティが確保されることが必要で、そのガバナンスの強化に向けて適切に対応したいと考えているところでございます。
  今お話がありましたが、今回、すでに実行に移したものから今後進めるもの、検討していくものはそれぞれございますので、しっかりとそういったこともまた、今回の報告を確認した上で今後の対応をしていきたいと思っております。

問:
  これで会見を終了したいと思います。ありがとうございました。

答:
  はい。ありがとうございます。

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