会見発言記事
村上総務大臣閣議後記者会見の概要
令和7年4月11日
質疑応答
サイバー対処能力強化法案
- 問:
- 能動的サイバー防御の導入に向けた関連法案について、1点伺います。今月8日、法案が衆議院を通過しましたが、法案を巡っては、憲法で定める通信の秘密が侵害されるのではないかという懸念から、一定の修正がなされたと理解しています。情報通信分野を所管する大臣として、法案通過の受け止めと、修正された内容で通信の秘密は十分保護され、懸念は払拭されうるのかどうか、大臣のご見解や評価をお聞かせください。
- 答:
- サイバー対処能力強化法案は、我が国の重要インフラ等に対するサイバー攻撃を未然に防ぐため、サイバー攻撃の実態を把握するための通信情報の取得と分析、そして、2つ目は、攻撃者のサーバーの無害化等の措置を可能とする内容となっております。
この法案につきましては、衆議院の審議において、通信の秘密に関する様々な議論があったことは聞いております。
この法案におきまして、機械的情報のみを選別し分析するなど、通信情報の利用による通信の秘密に対する制約が、公共の福祉の観点から必要やむを得ない限度に留まることを確保した内容になっていると思います。
そのため、政府としましては、通信の秘密との関係で問題が生じるものではないと認識しております。
また、政府としましては、通信の秘密を尊重しまして、不当に侵害することがないよう、法律の規定を確実に遵守していきたいと考えております。
ご指摘の法案修正につきましては、これまで政府が国会答弁において説明してきたこのような内容を法案に明記すべきと、国会においてご判断いただいたものであると承知しております。
総務省としましては、政府の一員として、引き続き、国民の皆様から広くご理解をいただけるよう、政府の考え方を丁寧に説明して、法案の早期成立に努めてまいりたいと考えております。
NHK番組「緑なき島」
- 問:
- 先日、質問させてもらったのですけれども、NHKの軍艦島映像を巡る「緑なき島」という、昭和30年のドキュメンタリー映像がございます。これが海底炭鉱内での様子が、この数年、韓国で強制連行、強制労働、軍艦島で戦時労働があったという証拠と絡めて放送され、悪用されております。元島民の方々は、当時の端島炭鉱の実態は違いますよという形でNHKに抗議をされていて、4年かかったのですが、稲葉会長が、先日、謝罪に至りました。一連の問題に関しましては、最近、NHK党や維新の会の議員が稲葉さんに質問され、大臣も近くで聞いておられたと思うのですが、この問題に対する所感を伺えればと思います。
- 答:
- 前回の会見を踏まえまして、改めて過去の経緯を含め、いろいろ確認させていただきました。
「緑なき島」の映像そのものについては、個別の番組の内容に関わるものでございますので、コメントすることは差し控えたいと思います。
私としましては、端島炭坑を扱ったNHKの放送番組「緑なき島」に関して、稲葉会長が元島民の方々に謝罪されたことは、会長の真摯な気持ちを誠実に示されたものであったと受け止めております。
いずれにしましても、NHKにおきましては、端島の元島民の方々にしっかり寄り添いながら、引き続き、誠実な対応に努めていただきたいと考えております。
- 問:
- では、会見を終わります。
- 答:
- どうもお疲れ様です。
大臣の動画は
こちら
(YouTube)
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