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会見発言記事

村上総務大臣閣議後記者会見の概要

令和7年10月17日

質疑応答

CEATEC2025

問:
  デジタル技術の展示会、CEATECが本日まで開催されています。ポスト5Gをにらんだ最新技術も多く出展されている中で、次世代通信技術について、総務大臣の期待をお聞かせ願えますか。
答:
  御指摘のように、CEATEC2025においては、AI技術を活用したソリューションのほか、総務大臣賞を受賞しました、低軌道の通信衛星を用いて5Gの利用可能エリアを広げる、非地上系ネットワークの小型アンテナといった、次世代通信技術等が展示されているものと聞いております。
  特に、オール光ネットワークにつきましては、情報通信分野のゲームチェンジャーとして期待されており、関連する技術や製品を展示するオール光ネットワークパビリオンにおきましては、総務省も展示を行っております。
  こうした次世代通信技術は、社会DXを加速して、イノベーションや経済成長を実現するものとして、私は大変期待しております。
  総務省としましては、本年5月に策定したDX・イノベーション加速化プラン2030に基づいて、オール光ネットワークや非地上系ネットワークなど、5Gを超える次世代の通信技術について、研究開発やインフラ整備について積極的に取り組んでいきたいと考えております。

企業・団体献金の受け皿を巡る議論

問:
  企業・団体献金についてお伺いします。企業・団体献金の受け皿を巡って、自民党と公明党の交渉が決裂しましたが、いろんな経緯はありましたが、今年3月31日に一度合意した案もあったかと思いますが、最終的に連立交渉の中では、受け皿を都道府県連に限るという案を公明党から突きつけられた格好だったと思います。大臣のお考えをお伺いしたいのですが、この案は、大臣としては十分受入れ可能な案なのか、厳しい案だったと思われますか、この点をちょっと確認させていただきたいのですが。
答:
  企業・団体献金のいわゆる受け皿の限定を含めた政治資金のあり方につきましては、民主主義の費用をどのように社会全体が負担していくのか、また、各政党等の政治活動の自由と密接に関連していることから、各党各会派において御議論いただくべき事柄であると考えております。
  そのため、総務省としてお答えすることは差し控えさせていただきますが、各党各会派における議論について、注視してまいりたいと考えています。
  その上で、私個人としての考えを申し上げれば、私は、企業・団体献金の見返りとして、政策の決定や意思を変えたことはありません。
  また、企業・団体献金の議論に当たっては、それぞれの政党の成り立ちの違いも踏まえて、新たに政治を志す人たちの参入が阻害されないように、仕組みを考えることが重要だと考えております。
  私の場合、40年近くやってきて、自分の体験からちょっとお話ししたいと思うのですが、特に私が一番、40年やっていていろんなことで心配していますのは、例えば政治改革のとき、小選挙区比例代表並立制が全てだと。それに反対する人は守旧派、抵抗勢力と言われました。
  ところが、30年経ってみますと、あのときに推進していた人が私に対して申し訳なかったと。今はやはり、政治改革というか、選挙制度も考える時期に来ているのではないかと言われます。
  それから、もう1点が、私が非常に記憶に残っているのは、郵政解散です。あのときも閣僚でして、島村元農水大臣と最後まで私は解散すべきではないと申し上げたのですが、結局あのときに、ご承知のように、公認を外したり刺客を出したりして、残念ながらその後の自民党が自由闊達な雰囲気が壊れてしまった。それを心配しています。
  今回の企業献金もそれと同様に、何か企業献金が悪のように言われて、それ以外は認められないみたいなことを言うのですが、先ほど申し上げたように、それぞれ各党の成り立ちが違うのですね。労働組合をバックにしているところもあれば、宗教団体をバックにしているところもある。そういう中で、それぞれの成り立ちが違うということも考えて。
  それからもう一つ、私の実体験から申しますと、私、19で親父を亡くしていまして、5人、10人の座談会を1,000回やったんですね。そのときに、6市20町村なので、やはり非常に広いので、とても1人では設営できないので、5人、6人の秘書を雇いました。そのためには、結構経費がかかるんですね。
  そのためにいろいろあったわけですけど、残念ながら愛媛県は個人献金の伝統がないんですね。そういう面で、やはり限度を越えない企業献金というのはあって然るべきではないかと。
  ただ、問題は、やはり透明度をきちっとすべきだと。それは、やはり必要ではないかと思います。そういう面で、まだまだ、私はオールオアナッシングの議論よりも、それぞれの状況を見ながらもう1回検討する必要があるのではないかと考えております。

問:
  大変お詳しくありがとうございます。今、連立、維新との交渉でも、このテーマは挙がってくると思いますが、自民党としては折り合いが付くと思われますか。
答:
  それは、今、高市さん、執行部が一生懸命やっているので、それを待つしかないと思います。

問:
  1点だけ、前回の記者会見で公明党と決裂した理由の一つとして、高市新総裁が、本来、最初に公明党に挨拶に行くべきところを、国民民主党の玉木さんと会ったりしていたというところが指摘されておりましたが、公明党には一番最初に、たぶん高市さんは総裁選挙に当選した直後に挨拶には行っていたのかなと思われます。今の大臣のお考えをお聞きすると、結局、公明党との企業献金の受け皿を巡っては、これは合意は当初から難しい案だったと今ではお考えになりますでしょうか。
答:
  その辺りはやっぱり、経緯のある話で、それだけではなかったような気はします。

靖国神社への参拝

問:
  今日から、靖国神社、秋の例大祭です。改めてですが、大臣は参拝などされるお考えはありますでしょうか。また、閣僚や総理の役職にある身分での参拝などの在り方について、お考えをお聞かせ願えればと思います。
答:
  前も申し上げましたように、総務大臣としてのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
  ただ、私としましては、公の立場にあるときは、やはり慎重の上にも慎重にすべきだと考えています。参拝するか否かは、それぞれの皆さんが自分の考えで適切に判断されることだと考えます。ただ、私は、ご承知のように公的立場にあるときは、ずっと参拝は控えております。

問:
  以上になります。ありがとうございました。
答:
  はい、どうも。
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