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会見発言記事

総務副大臣・総務大臣政務官 記者会見の概要

平成22年7月15日

冒頭発言

(渡辺副大臣)
 お待たせをしました。今日も副大臣会合が9時半から官邸で行われました。中身につきましては、新しく設けられました民主党の政策調査会の機構について説明が、城島光力政調会長代理からありまして、そして、それぞれ、いろいろな意見が、それぞれからの質問等が出たということでございます。これは、多分皆様方も、もう既に党の役員会等で確認をされたことですから、御承知のことと思います。
 以上でございます。

質疑応答

参議院議員通常選挙結果及び世論調査

問:
 幹事社の時事通信ですけれども、1問、それぞれお三方に質問をさせていただきます。参院選がかなり厳しい結果に終わって、内閣支持率も落ちてきているようです。その一番の原因はどういうところにあるのかというのが1点と、今後、衆・参のねじれ国会にどのように対応していくか。あるいは、党の再生というか、党勢の回復に向けてどういったことに取り組んでいくか、お一人ずつお願いします。
答:
(渡辺副大臣) まず冒頭に申し上げたいのは、この数日の豪雨で、西日本で大きな被害が出ております。そのことについては心からお見舞いを申し上げまして、また、現地の事情が許されれば、消防庁を所管する総務省として三役が現地へ、現地の復旧作業の迷惑にならないのであれば、一刻も早く伺いたいというふうに思っています。先ほど大臣ともそのお話をしました。大臣が行かれるか、私が行くかでありますが、そのことは一つ冒頭申し上げておきたいと思います。
 それから、今の幹事社の問いでございますが、私は、今回の選挙の敗北はこれまでの政権発足、新政権というよりも、前政権も含めて、9月16日に発足した鳩山内閣から今日までの評価だったと。国民の皆さんの厳しい総括だったというふうに受け止めています。それは、幾つか申し上げたいのですが、一つには、やはり予算の組替えをして財源はねん出できるのだと言っていた我々の主張がですね、どうして途中から消費税増税なのだということになった、その一つには、今までの一貫した、マニフェストで訴えてきたことのですね、けりがついていない。それはあきらめたのか、もうやらないのかということに対して明確な説明を果たさないまま、やはり増税論議も避けるべきでないということが、非常に拙速に、なぜか唐突に出てきたということが、やはりそれは厳しい批判の対象になったと思います。それから、政権交代をしてから今日まで、すべきは、私はやはり安心感を、政権交代に不安を持っている層の方々に対しても、本当に大丈夫なのかという、政権交代に対して、やはり最初に安心感を与えることができなかったと、持っていただくことができなかったと。それが財政、今言ったマニフェストの実行だけではなくて、例えば、これはもうはっきり言ってしまえば、様々なことがあって、前政権も含めてですね、日本の国家として守るべきものに対して、どこまでを守り、何を変えるのかということについて明確ではなかった。それが、例えば、天皇の会見ルールを中国に押し切られてしまったりとか、そういうことも含めて、日本人が大切にしてきたもの、あるいは今まで守ってきたものに対して、改革はいいけれども、どこに一体手を付けようとしているのかということで、私は、不安感を持たれてしまったということも含めての総括だったというふうに思います。これからどうするかということであれば、これは、これから今までの連立の枠組みだけでは参議院で法案を通せませんので、これから当たり前ですけれども、予算編成をしながら、ただ、予算関連法案もできるものは、各党それぞれの党がのめるものですね、一緒に、あるいは修正をできるものということに優先順位を付けていかざるを得ないだろうというふうに思っています。ですから、これから私たちが主張してきた様々な目玉政策も、かなり現実的には厳しいのかなと。現実的に他党と協議をして、できるものからやっていくと。そのためにも、私は、法案の事前協議のような、私たちが考えるこれからの法律案をもうすべてお見せをして、その中で各党の賛同を得られるものから実現をしていくということだと思いますが、まずは、私たちは原点に戻って、徹底した行革政権、歳出削減、無駄見直し、これに全力を挙げて、これは反対する党はそうは無いと思いますので、やはり予算の組替えや、その他、この国の政官が作り上げてきた様々な国民を幸せにしないからくりをですね、徹底してひっぺがして無くしていく。徹底して行革政権に特化していくことになるのかなと。原点に戻るという意味では、ある意味では厳しい結果でしたけれども、その原点に立ち戻らせていただいたと、そういうふうに私自身は総括しています。すみません、長くなりまして。
答:
(小川大臣政務官) 小川でございます。大変厳しい選挙でございまして、肌身に選挙区で感じておりました。今、副大臣がおっしゃったとおり、9か月間の政権運営に対する、大変、国民の皆様の不満なり、期待外れ、これがベースにあった上で、消費税発言がとどめを刺したというふうに受け止めております。党の再生、政権の再生に向けてですが、党の体制については、まず一刻も早く代表選挙を執行して、この結果責任をリセットすること。そして、政策的には、あれもこれもたくさんありますが、最重要、最も根本的なのは、1割、約20兆円の歳出削減をやると、去年言い切ったわけですから、そこに徹底的にエネルギーを注ぐこと。それがいろいろな、ほかの各公約実現に向けても大きな起爆剤になりますし、とにかく10%、20兆円の歳出削減、これをやり切る。これに尽きると思います。
答:
(階大臣政務官) 私は地元が岩手なのですが、選挙区の方は、前回、6年前より票を上積みして当選されていますので、そんなに逆風ということも感じず、手ごたえを感じながらの選挙でした。しかしながら、一方で全国比例の県連代表が落選したということはですね、かなり衝撃的でして、やはり逆風というものが岩手でも若干あったのかなと。まだ総括し切れていませんけれども、そのようには感じております。今後については、やはり、まずはしっかり総括をしてですね、改めるべきところは改める。やはり、政権を取ってまだ慣れない中で、若干不手際もあったと思いますので、そういったところをしっかり直していくことが必要ではないかと思っています。

政権運営の実績レポート

問:
 毎日新聞の望月です。前のこの会見の席で、仙谷官房長官から、政官の何か関係について、この9か月間の総括か何かを報告してくださいというような話があったと記憶しているのですが、それはもうされたのでしょうか。どういう形で報告することになっているのでしょうか。
答:
(渡辺副大臣) それ、前回申し上げたのは、副大臣会合で官房長官から、この9か月間の総括の中で、政と官の関係、これについては、いかなる形で、レポートでもいいので出してくれということで、それぞれの役所の三役なりの総括を出すということになっていました。これは、口頭ではお伝えしたところはありますが、実際のレポートとしては出してはおりませんが、ただ、私たちは、これまで総務省の中で、どういう形で無駄な見直しに手を付けてきたかということについてはですね、総務省の実績を発表する中で、私たちとしては、官邸には、提出をしております。それは、実績、政権交代のできたことの実績表を、3枚ぐらい作りましたね、総務省で。作ったものがあるのですが、それを出したことでは、かなり御理解を頂いていると思います。ただ、こんなことはあまり言いたくありませんが、役所の中には。本当に改革の旗を、私たちはかなり示しながら、切り込むべき部分にも切り込んでまいりました。かなり友好な人間関係、官僚の個々の方とはお付き合いを、良い関係を保ってきたとは思いますけれども、ただ、組織としては、私たちも、様々、衝突するときもありまして、それは大臣も含めてでありますけれども、それについても、総務省のこれまでの様々な見直しの中については、補正予算の切り込みでありますとか、あるいは事業仕分けの総務省版ですとか、そういうことについては、官邸にも報告は行っています。それで評価を頂けていると思います。ただ、ほかの役所がここまでやれたかどうかということについては、かなり凸凹があったということは、否定できないと思っています。
問:
 ほかにございますでしょうか。ございませんか。では、どうもありがとうございました。
答:
(一同) ありがとうございました。

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