総務省及び全国過疎地域自立促進連盟は、平成23年度の過疎地域自立活性化優良事例として、総務大臣賞3団体及び全国過疎地域自立促進連盟会長賞3団体を下記のとおり決定しました。
なお、表彰式については、来る10月13日(木)午後2時05分より、愛媛県西予市で行われる「全国過疎問題シンポジウム2011inえひめ(全体会)」において執り行います。
本表彰は、地域の自立と風格の醸成を目指した過疎地域の取組を奨励するため、創意工夫をもって過疎地域の活性化に取り組み、すぐれた成果を上げ、過疎対策の先進的、モデル的事例としてふさわしい団体であること等を審査の基準として、優良事例を過疎地域自立活性化優良事例表彰委員会(委員長 宮口 廸(みやぐち としみち) 早稲田大学教育・総合科学学術院教授)において選定のうえ、表彰するものです。
◎総務大臣賞(3団体)
団体名 | テーマ(キャッチフレーズ) |
---|---|
岩手県 葛巻町![]() |
北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーの町 くずまき |
島根県
谷自治振興会
![]() (飯南町)
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谷自治振興会地域計画 |
愛媛県 株式会社 しまの会社![]() (上島町)
|
島民の、島民による、島民のための会社 |
団体名 | テーマ(キャッチフレーズ) |
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北海道 素敵な過疎づくり 株式会社![]() (厚沢部町)
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「世界一素敵な過疎の町」を目指して 〜「ちょっと暮らし」を活用したまちづくり〜 |
島根県
株式会社 萩の会
![]() (益田市)
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「恵まれた匹見の大自然の中で誰もが生涯現役で心豊かに暮らせる集落をめざして」 |
宮崎県 戸川地区石垣の村管理組合![]() (日之影町)
|
先人の想いが伝わる 石垣の村『戸川』 〜長い歴史の中で営まれた、人のぬくもりがここにある〜 |
総務省自治行政局過疎対策室
担当:小谷、福島、渡部
代表電話:03−5253−5111
内線:23135
直通電話:03−5253−5536
FAX:03−5253−5537
全国過疎地域自立促進連盟
担 当:永嶋、浜
直 通 電 話:03−3580−3070
F A X:03−3580−3602
都道府県 | 団体名 | テーマ | 概 要 |
---|---|---|---|
岩手県 |
葛巻町 |
北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーの町 くずまき |
・乳牛飼養頭数が東北では1番に多く、酪農業が基幹産業。また、自生の山ぶどうを活用した特産品(山ぶどうワインやジュース)開発を行い、県内はもとより、首都圏等でも多くの顧客を獲得している。町内の第3セクターを中心に乳製品の加工販売や山ぶどうワインの製造販売など、いち早く6次産業化に取り組んでいる。 ・エネルギー自給を図るため、風力発電、太陽光発電、バイオマスなどの新エネルギーの導入を推進してきた。現在約13,000世帯分(町世帯数2,908世帯)の発電量を誇り、温暖化対策の先進事例となっている。また、町民への新エネルギー導入補助や、小学校での省エネ活動、環境学習など、住民の関心も高く、エネルギー問題の取組が進んでいる。 |
島根県 |
谷自治振興会 |
谷自治振興会地域計画 |
・町営バス廃止に伴い、自治組織による輸送支援活動を平成21年度から実施しており、自治組織による運転手の当番制により交通空白地帯の解消を図っている。利用実績も伸びてきており、病院や買い物などの高齢者の移動手段として、重要な地域交通の役割を果たしている。 ・廃校になった旧谷小学校を交流拠点として各種交流活動を実施しており、地域の伝統芸能である石見神楽により地域活性化に取り組んでいる。 ・豪雪地帯の生活支援策として、高齢者世帯を対象とした除雪組織(谷スノーレンジャー)を結成し、高齢者の不安と重労働の負担を軽減する仕組みづくりを構築している。 |
愛媛県 |
株式会社 しまの会社(上島町) |
島民の、島民による、島民のための会社 |
・「しまの会社」は、地域のことを地域住民自身が、地域の資源を活かしながら、考え、運営していくための会社として2008年に設立。 ・交流・協働・地産地消の場として、島の特産物を活かした料理を提供する「しまでCafe」をオープン。また、島の特産品をネットショップで全国に向けて販売している。 ・耕作放棄地の減少に向けたプロジェクトも立ち上げ、プロジェクト応援メンバーを全国から募集して活動している。種まきや収穫時期には、農業体験なども予定している。 ・地元の弓削商船高専と協働して地域課題の解決に取り組むプロジェクトを開始したほか、地域外の住民や企業などと協働して課題を解決するモデル構築に取り組んでいる。 |
都道府県 | 団体名 | テーマ | 概 要 |
---|---|---|---|
北海道 |
素敵な過疎づくり 株式会社 |
「世界一素敵な過疎の町」を目指して |
・平成21年3月に「素敵な過疎の町づくり基本条例」を制定し、町民をまちづくりの主体として位置づけ、同年9月に移住交流に特化した窓口となる第3セクター「素敵な過疎づくり株式会社」を設立した。行政だけでなく、地域が一丸となってまちの活性化に取り組んでいる。同社のウェブサイト「ちょっと暮らしナビ」にはスタッフのブログのほか、住民が動画を投稿できるようにしており、居住者目線で町の魅力をわかりやすく伝えるための工夫がなされている。 ・平成22年2月には移住体験住宅「ちょっと暮らし用住宅」を整備し、移住体験メニューを用意するなど、移住希望者のイメージとのギャップを取り除く取組がなされている。 |
島根県 |
株式会社 萩の会 |
「恵まれた匹見の大自然の中で誰もが生涯現役で心豊かに暮らせる集落をめざして」 |
・平成10年3月に集落の住民により設立された「萩の会」は、地域活性化のため様々な「部会」を設け、役割分担をしながら集落全員で活動を行っている。平成17年には法人化し、集落の住民全員が社員となり、コミュニティビジネスに取り組んでいる。 ・民宿部会「雪舟山荘」(現在は閉館)に続き、自然体験施設「萩の舎」を開設。郷土料理の提供に加えて、ブルーベリーの摘み取り体験や炭焼、川遊び、縄文体験など自然体験が楽しめる。そのほかにも、赤米などの古代食の栽培、「古代体験ツアー」を実施している水稲部会やブルーベリーの加工品を考案・製造しているベリー部会などがある。 |
宮崎県 |
戸川地区石垣の村管理組合 |
先人の想いが伝わる 石垣の村『戸川』 |
・平成3年に「石垣の村管理組合」を結成し、集落住民総出で地域資源の保存、伝承に向けた活動のほか、「棚田まつり」などのおもてなしイベント等を開催している。 ・地域資源である「石垣」や「トロッコ道跡」を活かし、町が進める森林セラピーツアー等の観光客を積極的に受け入れ、山村での交流を意識した「ウォーキング大会」等の体験メニュー等を提供するなど、自主自立を目指しながら、地域のイメージアップやイベントに伴う宿泊客の増加など地域活力の向上に貢献している。 ・組合の働き掛けにより、町と企業とが「保養協定」を締結し、高所の石垣の除草等、住民だけでは困難な作業を手伝ってもらい、持続可能な集落づくりを図っている。 |