1 背景・目的
本調査は、インターネット、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディア、テレビ、ラジオ等の情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度等を継続的に把握し、新聞、雑誌等の情報通信メディア以外のメディアを含め、メディア間の関係や利用実態の変化等を明らかにすることを目的として、東京経済大学 コミュニケーション学部 北村 智教授、東京大学 橋元 良明名誉教授ほか※との共同研究により、平成24年から毎年実施している調査です(今回で13回目の調査)。
※ 青山学院大学総合文化政策学部 河井 大介助教。
2 添付資料
3 調査結果のポイント
(1)主なメディアの平均利用時間
・主なメディアの平均利用時間について、全年代では、平日、休日ともに、「インターネット利用」の平均利用時間が最も長く、「テレビ(リアルタイム)視聴」がこれに続く傾向が継続している。
【平日】インターネット:181.8分(+8.2分)、テレビ(リアルタイム):154.7分(-8.2分)
【休日】インターネット:183.7分(+4.0分)、テレビ(リアルタイム):182.7分(-19.3分)
・年代別にみると、休日の40代で「インターネット」の利用時間が「テレビ(リアルタイム)」を初めて超過。平日、休日の60代で「テレビ(リアルタイム)」の利用時間が大幅に減少。
(2)主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率
・主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率について、全年代では「LINE」が91.1%、「Instagram」が52.6%、「X(旧Twitter)」が43.3%、「Facebook」が26.8%となっている。動画共有系では、「YouTube」が80.8%、「TikTok」が33.2%となっている。
(3)目的別の利用メディア
・「いち早く世の中のできごとや動きを知る」ために最も利用するメディアとしては、全年代では「インターネット」が54.4%と最も高い。年代別では、10代から50代では「インターネット」、60代及び70代では「テレビ」を最も利用している。
・「世の中のできごとや動きについて信頼できる情報を得る」ために最も利用するメディアとしては、全年代では「テレビ」が51.6%と最も高い。年代別では、20代及び30代では「インターネット」を最も利用しており、40代では「テレビ」と「インターネット」が同率、それ以外の各年代では「テレビ」を最も利用している。
・「趣味・娯楽に関する情報を得る」ために最も利用するメディアとしては、全年代では「インターネット」が71.1%と最も高い。年代別では、10代から60代では「インターネット」、70代では「テレビ」を最も利用している。
(4)メディアの重要度・メディアの信頼度
・「情報源としての重要度」は、全年代では「テレビ」が81.3%と最も高い。年代別では、10代から40代では「インターネット」が最も高く、50代から70代では「テレビ」が最も高い。
・「娯楽としての重要度」は、全年代では「インターネット」が80.4%と最も高い。年代別では、10代から40代では「インターネット」が最も高く、50代から70代では「テレビ」が最も高い。
・「メディアとしての信頼度」は、全年代では「新聞」が59.9%と最も高い。年代別では、30代及び70代を除く各年代では「新聞」が最も高く、30代及び70代では「テレビ」が最も高い。
4 調査結果についての注意事項
従来、13歳〜69歳までの1,500人を対象として調査を実施してきたのに対し、令和6年度調査では70代も含めた1,800人を対象とした調査として実施しており、「全年代」の数値は、13歳〜79歳までの全体の数値として計上しています。
これに合わせ、過去の調査結果のうち、「全年代」の数値については、これまで参考扱いとして調査・収集していた70代の調査結果も含めた数値で再集計したものを表示しているため、昨年まで公表していた調査結果の数値と必ずしも一致しない場合があります。
詳しくは、調査報告書をご覧ください。
【調査概要】
・対象者:13歳から79歳までの男女1,800人
※サンプルの構成は性別・年齢10歳刻みで令和6年1月住民基本台帳の実勢比例。全国125地点にてランダムロケーションクォータサンプリングにより抽出。
・調査方法:訪問留置調査
・調査対象期間:令和6年12月2日(月)〜12月8日(日)
・日記式調査とアンケート調査を併行実施
<関係資料>