総務省では、青少年が安心・安全にインターネット等を正しく利活用できる環境の整備に向けて、多くの青少年が初めてスマートフォン等を手にする、春の卒業・進学・新入学の時期に特に重点を置き、関係府省庁・関係事業者等と連携・協力し、フィルタリング利用の推進や青少年・保護者等の情報リテラシーの向上に向けた取組を集中的に行う「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を実施しており、本年も2月から各種取組を展開する予定です。
1 目的
近年のスマートフォン等の急速な普及に伴い、多くの青少年がスマートフォン等を利用し、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、無料通話アプリ、オンラインゲーム等のいわゆるソーシャルメディア等を利用するようになっています。
一方、こうしたスマートフォン等の利用により、いじめや長時間利用等の問題が発生しているとともに、インターネットの利用が小学校の低学年やそれ以下の年齢層にも広がっています。
このため、未来を担う青少年が、スマートフォン等の利用によるリスクとその対応策を理解した上で、スマートフォン等を正しく利活用できる環境を整えることが、非常に重要となっています。
総務省では、平成26年から、多くの青少年が初めてスマートフォン等を手にする春の卒業・進学・新入学の時期に特に重点を置き、関係府省庁や関係事業者・団体と連携、協力し、青少年及び保護者、学校等の関係者等に対し、スマートフォンやソーシャルメディア等の安心・安全な利用のための啓発活動等の取組を集中的に行う「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を実施しています。
本年も、2月から、平成31年「春のあんしんネット・新学期一斉行動」として、フィルタリングの推進や青少年・保護者等の情報リテラシーの向上に向けた各種取組などを集中的に展開していく予定です。
2 「春のあんしんネット・新学期一斉行動」における主な取組
(1)話し合いによる家庭でのルールづくり
スマートフォンやソーシャルメディア等の不適切な利用によるリスクについて家庭で話し合い、家庭でのルールを作ること等を促進するため、関係事業者・団体等と協力して積極的な周知を行っていきます。
(2)積極的なフィルタリングの利用
保護者等が、青少年の利用するスマートフォン等の新規回線契約又は機種・名義変更を伴う回線契約の変更・更新時に、利用者が青少年である旨を申し出、フィルタリングについて説明を受けるとともに、積極的にフィルタリングを利用することができるよう、関係府省庁、関係事業者・団体等と協力して取組を進めていきます。
(3)学校や地域団体等との連携による情報リテラシーの向上
小・中学校、地域団体等と連携し、春休み前の終業式、卒業式、始業式、入学式や保護者会等の場を活用し、また、期間中に説明会の機会を設けるなどにより、スマーフォン等の安心・安全な利用に関し、青少年や保護者等の意識及び知識を高めるための取組を重点的に行っていきます。
【主な取組】
- 一般社団法人全国高等学校PTA連合会及び公益社団法人日本PTA全国協議会に対し、保護者等への啓発の強化等の協力を依頼する文書を関係府省庁と連名で発出(平成31年1月15日発出)
- 安心ネットづくり促進協議会等によるスマートフォンやソーシャルメディア等の利用に当たっての家庭や学校でのルール作り等に関しての普及啓発
- 総合通信局等によるフィルタリング利用推進のため啓発活動の実施
- 携帯電話事業者各社等による店頭におけるフィルタリングに関する説明の強化
- 総務省、一般財団法人マルチメディア振興センター、民間事業者等による「e-ネットキャラバン」を中心としたインターネットの安心・安全な利用に関する普及啓発活動の更なる展開
- 総合通信局等による地域でのインターネットの安心・安全な利用に関する普及啓発活動の展開における警察、自治体、PTA、安心ネットづくり促進協議会、事業者等との連携
- 総務省による「インターネットトラブル事例集2018年度版」を用いたインターネットの利用に伴う代表的なトラブル事例・対処法・予防法の周知
(4)その他
「春のあんしんネット・新学期一斉行動」では、上記に記載された取組以外にも、随時関係者による取組が展開される予定です。取組の具体的内容等については、安心ネットづくり促進協議会ホームページ(
http://www.good-net.jp/)や総務省各総合通信局等のホームページにおいて掲載予定です。