本日、情報通信審議会情報通信技術分科会(分科会長:坂内 正夫 国立情報学研究所所長)において、「第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)の技術的条件」の審議が開始されることになりました。
1 審議開始の背景
我が国の携帯電話の加入者数、普及率は、平成23年12月末時点で、約1億2,556万加入、98.3%に達しており、また、平成22年12月には3.9世代移動通信システムを用いたサービスが開始されるなど、我が国のモバイルインフラ環境は世界最先端のレベルにあります。(
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他方で、スマートフォンに代表されるインターネット接続環境での利用を重視した携帯電話の普及に伴い、インターネット接続や動画像伝送等、携帯電話を利用したデータ通信利用が拡大しており、通信トラヒックが急増しています。このような状況を受け、より高速・大容量で利便性が高く、周波数利用効率の高い移動通信システムの導入に期待が寄せられています。
こうした中、更なる高速化等を実現する第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)の標準化作業が進められ、平成24年1月に開催された国際電気通信連合(ITU)無線通信総会(RA-12)会合においてIMT-Advancedの無線伝送方式に関する勧告が承認されたところです。
また、総務省の周波数再編アクションプラン(平成23年9月改定版)においても、平成27年頃から第4世代移動通信システム等の移動通信システムの実用化が可能となるよう、技術的基準の検討を進めることとされています。(
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さらに、海外においてもIMT-Advancedの導入に向けた動きが活発化しているところです。
このような背景を踏まえ、IMT-Advancedに係る国際動向や国内の利用者ニーズ等を踏まえつつ、我が国へのIMT-Advancedの導入に向けて、必要な技術的条件について審議を行うものです。
2 審議内容
「携帯電話等の周波数有効利用方策」(平成7年7月24日付け電気通信技術審議会諮問第81号)のうち「第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)の技術的条件」
3 今後の予定
平成25年6月頃に一部答申を受け、その後、関係規定の整備を行う予定です。