電波環境協議会(注)において、「医療機関における電波利用推進部会」が平成27年9月14日(月)に設置され、医療機関における適正な電波利用の推進に関する検討が開始されることとなりました。本検討を通じて、医療機関における電波管理等に関する課題が解決され、電波利用がより推進されることが望ましいことから、総務省は、当該検討に参加し、厚生労働省とともに、議論への積極的な貢献を行っていきます。
(注)電波による電子機器等への障害を防止・除去するための対策を協議するための学識経験者、関係省庁、業界団体等により構成された協議体です。総務省も構成員として参加しています。 (HP: http://www.emcc-info.net/)
医療機関での携帯電話の使用等について、電波環境協議会において、平成26年1月に「医療機関における携帯電話等の使用に関する作業部会」が設置され、平成26年8月に「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」が策定されております。これにより、医療機関の利用者と医療従事者双方による携帯電話やスマートフォンの利用の促進が期待されています。
他方で、医療機関において電波を利用する機器の普及が拡大するとともに、患者等による医療機関での無線機器の利用が増加しておりますが、医療機関における電波管理等が適正になされていない場合には、医療機器等に関するトラブルが生じ、高度な医療ICTシステムを導入する際の弊害となるだけでなく、事故等につながることが危惧されています。
そのため、医療機関における適正な電波利用の推進を図るため、電波環境協議会において、「医療機関における電波利用推進部会」が設置され、(1)医療機関における電波環境の改善方策、(2)医療機関における電波環境の管理体制の充実方策、(3)高度な医療ICTシステムの導入推進方策等について検討されることとなりました。
総務省は、厚生労働省とともに上記部会に参加し、議論への積極的な貢献を行っていきます。
平成28年3月頃を目途に、報告書及び医療機関において適正な電波利用を実現するための手引きを取りまとめ、医療機関等に周知を行う予定です。