報道資料
平成24年6月8日
公害等調整委員会事務局
平成23年度 公害等調整委員会年次報告
【概要】
公害等調整委員会設置法第17条の規定に基づき、公害等調整委員会(大内捷司委員長)の平成23年度の所掌事務の処理状況を国会に報告するとともに、その概要を報告するもの(40回目)。
1 公害紛争の処理状況
(1)平成23年度の公害等調整委員会における公害紛争事件数
|
22年度から
の繰越 |
新規受付 |
係属 |
終結 |
24年度への
繰越 |
調停事件 |
1 |
5 |
6 |
5 |
1 |
裁定事件 |
37 |
24 |
61 |
17 |
44 |
(うち、原因裁定事件) |
(17) |
(11) |
(28) |
( 6) |
(22) |
(うち、責任裁定事件) |
(20) |
(13) |
(33) |
(11) |
(22) |
合計 |
38 |
29 |
67 |
22 |
45 |
※ 係属:年度中に当委員会が扱った事件
「参考」当委員会が公害紛争事件を解決する主な手続は、以下のとおり。
(申請人が申請時に選択できる。)
○ 調停
調停案の提示などにより、双方の互譲による合意を促して、紛争の解決を図る手続(当委員会は重大・広域・県際事件を管轄。その他の事件は都道府県公害審査会等が処理)
○ 原因裁定
加害行為と被害との因果関係について、法律的判断を行う手続。
○ 責任裁定
損害賠償責任の有無及び賠償額について、法律的判断を行う手続。
(2)平成23年度における係属事件の特徴
- 公害紛争事件の新規受付件数は引き続き増加
平成23年度に新規に受け付けた公害紛争事件は29件で、平成19年度から4年連続で増加。
特に裁定事件の受付件数(24件)は、昭和47年の制度導入以来最多となった平成22年度と同数。
2. 低周波音、化学物質、廃棄物の処理・処分に関する紛争など、公害の態様が多様化。
2 公害紛争処理制度の利用促進のための取組
(1)現地期日の開催
被害発生地等の現地で審問期日
(※)等を開催する取組を推進し、東京から離れた所に在住する当事者の負担軽減を図る。
※ 審問期日
裁定委員会が、審問廷(法廷のイメージ)において、当事者から意見の聴取、証拠調べ等を行う手続。
(2)事件調査の充実
加害行為と被害との因果関係の解明が困難な紛争等について、因果関係解明のための調査を実施し、事件の迅速かつ適正な処理に努力。
【添付資料】
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