総務省では、スマートフォンやクラウドサービスの利用に際するセキュリティ上の課題や、その他最近の技術進歩に伴う情報セキュリティ上の課題を抽出し、その対策等について検討するため、「スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会」を開催することとしました。
1 背景・目的
昨今、急速に普及が進むスマートフォンは、端末自身の高い処理性能と多様なアプリケーションの流通を背景に、従来の携帯電話とモバイルパソコン双方のメリットを兼ね備えた存在として、 個人生活や企業活動における様々な場面での利活用への期待が高まっています。
その一方で、情報漏えい等を引き起こすおそれのあるスマートフォン向けマルウェア(※)の存在が確認されるなど、スマートフォンには、従来の携帯電話とは異なる新たな脅威が指摘されていることから、その利用に当たっては、適切な情報セキュリティ対策を講ずることが求められています。
さらに、企業の情報資産等のクラウドサービスへの移行が進む中で、今後スマートフォンを通じたクラウドサービスの利用の普及などクラウドサービスの利用主体・形態や取り扱う情報の多様化が予想されることから、クラウドサービスの持つ情報セキュリティ上の新たな課題の抽出も合わせて行うことが有益です。
かかる状況に鑑み、スマートフォンやクラウドサービスの利用に当たっての情報セキュリティ上の課題や、その他最近の技術進歩に伴う情報セキュリティ上の課題等を抽出するとともに、安全・安心な利用環境の構築のために講ずべき対策について検討すること等を目的として、本研究会を開催します。
※ マルウェア:コンピュータウイルスのような有害なソフトウェアの総称。
2 主な検討事項
(1)スマートフォン、クラウドサービス等の新たな情報セキュリティ上の課題
(2)サービス提供事業者や端末ベンダにおいて現在取られている対策及び今後導入が検討されるべき対策
(3)利用者の情報セキュリティ意識向上策及び取るべき対策
(4)その他
3 構成員
4 開催期間
平成23年10月19日(水)に第1回会合を開催し、平成24年6月を目処に一定の取りまとめを行う予定です。