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報道資料

令和5年6月13日
情報流通行政局

2022年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果の公表

 総務省では、青少年のインターネット・リテラシーに関する実態調査を実施し、結果概要を「2022年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」として取りまとめましたので、公表します。

1 経緯・内容

 総務省では、青少年のインターネット・リテラシー向上のための前提として、特にインターネット上の危険・脅威に対応するための能力とその現状等を可視化するため、2011年度にこれらの能力を可視化するテスト(注1)を指標として開発し、2012年度より毎年、高等学校1年生を対象に、青少年のインターネット・リテラシーを測るテストをインターネット等の利用状況に関するアンケートと併せて実施してきました。
 2022年度は100校・15,333名(注2)を対象に、テスト及びアンケートを実施した上、この結果を集計・分析し、「2022年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等に係る調査結果」として別添PDFのとおり取りまとめました。

注1:「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」=ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)。インターネット・リテラシーの中でも、特に、インターネット上の危険・脅威への対応能力やモラルに配慮しつつ、的確な情報を判断するために必要な能力を、次の3つの大分類、7つの中分類に整理し、それぞれに対応する多肢選択式問題を作成。数値化することにより、各能力を可視化した。

〔青少年に必要なリスク対処能力〕
1.インターネット上の違法コンテンツ、有害コンテンツに適切に対処できる能力
【違法有害情報リスクへの対処能力】
 a. 違法コンテンツの問題を理解し、適切に対処できる。【違法情報リスク】
 b. 有害コンテンツの問題を理解し、適切に対処できる。【有害情報リスク】
2. インターネット上で適切にコミュニケーションができる能力
【不適正利用リスクへの対処能力】
 a. 情報を読み取り、適切にコミュニケーションができる。【不適切接触リスク】
 b. 電子商取引の問題を理解し、適切に対処できる。【不適正取引リスク】
 c. 利用料金や時間の浪費に配慮して利用できる。【不適切利用リスク】
3. プライパシー保護や適切なセキュリティ対策ができる能力
【プライバシー・セキュリティリスクへの対処能力】
 a. プライバシ一保護を図り利用できる。【プライバシーリスク】
 b. 適切なセキュリティ対策を講じて利用できる。【セキュリティリスク】

注2:2022年度調査については、今日のインターネット利用環境を反映することを目的に、新たな問題内容を検討するために実施したプレテストを経て、問題の一部を変更・改修しており、その継続性を実証するためにも改修前のテスト(従来と同じ内容・受験者数3,083名)及び改修後のテスト(受験者数12,250名)の2種類に分けて実施した。

2 2022年度の調査結果概要

○ 上述のテストにおける全体の正答率は71.1%であり、7つの中分類別の正答率については、「2c.不適切利用リスク」(79.7%)、「2a.不適切接触リスク」(77.6%)が高く、「2b.不適正取引リスク」の正答率(60.3%)、「3a.プライバシーリスク」(66.2%)が低い傾向となりました。
 
○ その他の調査対象の内訳や正答率の推移等のテストの結果についての詳細、「高校生のインターネット利用実態」のアンケート調査結果等については、別添PDFをご覧ください。
連絡先
情報流通行政局情報流通振興課情報活用支援室
(担当:加藤課長補佐、森野主査、若森官)
電話:03-5253-5743

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