報道資料
令和8年4月30日
高齢者・障害者向けの新たなICT機器等の研究開発に対する補助金 「デジタル・ディバイド解消のための技術等研究開発推進事業」の補助金交付決定
総務省は、令和8年度「デジタル・ディバイド解消のための技術等研究開発推進事業」(情報通信技術研究開発推進事業費補助金)の補助金交付を決定しましたので、お知らせいたします。
1 補助金を交付する事業の決定
補助対象事業の公募(令和8年2月2日(月)14時〜2月27日(金)17時 実施)に申請のあった20件の事業について、「デジタル・ディバイド解消のための技術等研究開発推進事業評価会」における有識者による審議の結果を踏まえ、次の6件を交付決定しました。
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事業の名称 |
事業者名 |
所在地 |
| 1 |
個別データに基づく最適化を可能にする重度障害者向けAIスイッチアプリの研究開発 |
学校法人 早稲田大学 |
東京都 |
| 2 |
読み書き困難児童生徒のための早期発見・支援提供基盤システムの研究開発 |
国立大学法人 東京科学大学 |
東京都 |
| 3 |
視覚障がい者の屋外・屋内シームレス移動支援のための歩行空間データ自動収集および最適ナビゲーション技術の研究開発 |
株式会社Ashirase |
東京都 |
| 4 |
前眼部疾患を持つロービジョンユーザーの視覚補助を行う小型・広視野角の網膜投射方式メガネ型ディスプレイの研究開発 |
式会株社NTTコノキューデバイス |
東京都 |
| 5 |
ラジオ番組のリアルタイム自動テキスト配信システムの研究開発 |
ヤマハ株式会社 |
静岡県 |
| 6 |
音声感情可視化機能による聴覚障害者コミュニケーション支援の高度化研究開発 |
株式会社フィート |
東京都 |
2 交付決定総額
3 補助対象事業の概要
(1)
| 補助対象事業名 |
個別データに基づく最適化を可能にする重度障害者向けAIスイッチアプリの研究開発 |
| 補助対象事業者 |
学校法人 早稲田大学 |
【事業概要】
既存技術では対応が難しい重度障害のある人の微小・緩慢な動きを捉えることができ、人工呼吸器のマスクを装着する人や脳性まひ等で不随意運動のある人にも適合が可能なAIを活用したスイッチアプリを開発し、これらの人々の自立活動を支援する。
(2)
| 補助対象事業名 |
読み書き困難児童生徒のための早期発見・支援提供基盤システムの研究開発 |
| 補助対象事業者 |
国立大学法人 東京科学大学 |
【事業概要】
読み書き困難(発達性ディスレクシア等)の児童生徒を早期に発見し、適切な支援につなげるための集団アセスメントシステムの研究開発を行い、全国の教育現場での読み書きスクリーニングの実施を提言する。これにより、障害の社会モデルに根ざした読書バリアフリーの推進を目指す。
(3)
| 補助対象事業名 |
視覚障がい者の屋外・屋内シームレス移動支援のための歩行空間データ自動収集および最適ナビゲーション技術の研究開発 |
| 補助対象事業者 |
株式会社Ashirase |
【事業概要】
視覚障がい者をはじめ車いす利用者・高齢者等の屋内外シームレス移動を支援するため、歩行空間セマンティックデータの自動収集技術および最適ナビゲーション技術の研究開発を行う。
(4)
| 補助対象事業名 |
前眼部疾患を持つロービジョンユーザーの視覚補助を行う小型・広視野角の網膜投射方式メガネ型ディスプレイの研究開発 |
| 補助対象事業者 |
株式会社NTTコノキューデバイス |
【事業概要】
前眼部疾患を持つロービジョンユーザー向け視覚補助およびAR/MRを実現するための小型・広視野角メガネ型ディスプレイの実証
(5)
| 補助対象事業名 |
ラジオ番組のリアルタイム自動テキスト配信システムの研究開発 |
| 補助対象事業者 |
ヤマハ株式会社 |
【事業概要】
災害時や平時のラジオ放送において、聴覚障害者のスマートフォンへ番組内容をテキストでリアルタイムに届けることで、情報認知・取得を支援するシステムを研究開発する。障害当事者や有識者の意見を取り入れながらシステムを構築し、自治体や放送事業者と実証実験を重ね、運用上の課題を検証し、実用化に向けた改善を行う。
(6)
| 補助対象事業名 |
音声感情可視化機能による聴覚障害者コミュニケーション支援の高度化研究開発 |
| 補助対象事業者 |
株式会社フィート |
【事業概要】
聴覚障害者は音声の感情情報を得られず、相手の心理状態の把握が困難である。聴覚障害者向け音声文字変換アプリは音声の内容を伝えるが、声のトーンや抑揚による感情情報は失われる。本事業では、音声感情分析AI機能を既存アプリに実装し、感情を絵文字、色、振動、グラフ、数値等でリアルタイムに伝達する。文字情報と感情情報を統合的に提供することで、日常生活あらゆる場面での聴覚障害者のより豊かなコミュニケーションを実現する。
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