総務省では、AMラジオ放送の難聴対策(都市型難聴対策、地理的・地形的難聴対策等)及び災害対策のため、民間放送事業者が整備するFM補完中継局によりAMラジオ放送を補完する目的で行う放送(「ワイドFM(FM補完放送)」(
別紙
参照))の取組を支援・推進してきたところです。
本年12月1日で、ワイドFMの本放送が開始
(※1)されてから3周年を迎えます。この節目の機会に、できる限り多くの方々にワイドFMの意義や効果について理解を深めていただくため、本日から12月10日までの期間を「ワイドFM周知強化期間」として、各種の周知広報に取り組みます。
総務省としては、本周知広報によるワイドFMの浸透を通じて、従来のAMラジオ放送やFMラジオ放送がより一層利用され、国民にその恩恵が享受されることを期待するものです。
(※1)それまでAMラジオ放送のFM波による補完的な中継局の設置は外国波混信対策に限定されていましたが、「放送
ネットワークの強靭化に関する検討会」が公表した「中間取りまとめ」(平成25年7月)において、AMラジオ放送におけ
るFM波の利用の難聴対策や災害対策への利用等への拡大を内容とする提言がありました。総務省では、この提言
を踏まえ「AMラジオ放送を補完するFM中継局に関する制度整備の基本的方針」(平成26年1月)を策定・公表し、FM
波を活用した災害対策及び難聴対策のためのAMラジオ放送を補完するFM補完中継局の導入について所要の制度
整備を行いました。本制度に基づき、平成26年12月1日、北日本放送株式会社(富山県)及び南海放送株式会社(愛
媛県)により、わが国で初めてのワイドFMの本放送が開始されました。