消防庁では、近年の自然災害の増加、少子高齢化、社会資本の老朽化等を踏まえ、消防防災分野における課題解決や重要施策推進に資するため、消防防災科学技術研究推進制度(競争的資金)により研究開発を推進しています。
この度、令和3年度の研究課題を採択しましたので、公表します。
1 経緯
消防庁では、消防防災行政に係る課題解決や重要施策推進に資するため、競争的資金である「消防防災科学技術研究推進制度」により、研究者等からの優れた提案に対し研究開発資金を配分しています。
令和3年度新規分については、AIやICT等を活用した研究開発テーマを設定して公募を行い(令和2年10月23日〜12月23日)、37件の応募がありました。
この度、外部有識者による評価会において審議された結果に基づき、新規研究課題の採択を行うとともに、令和2年度に採択された研究課題について、継続を承認しました。
2 主な結果
(1) 令和3年度新規研究課題として、9件採択しました。申請者による研究課題名は次のとおりです。
(別紙1参照)
・スマホを活用したドローン無線中継システムによる遭難者位置特定及び救助支援
・迅速な状況把握による的確な意思決定を支援するためのドローン活用体系の開発
・救急搬送におけるポータブルエアロゾルシールドの研究
・感染防止性・夏季における冷却性等に優れた能力を有する感染防止衣の開発
・石油コンビナート防災と消防戦略立案を支援するリスクアセスメントシステムの開発
・消防防災活動における重量資機材搬送等の支援用電動アシスト自転車の開発及び実装
・IT技術を活用した火災通報・連動システムの有効性の検証
・火災予防のための火災誘発物の検出とその危険度予測システムの構築
・ワイヤレス通信技術を用いた遠隔監視(リモートモニタリング)による隊員の安全管理等の研究
(2) 令和2年度採択の継続研究課題3件については、令和3年度の継続を承認しました。
(別紙2参照)