総務省では、統計データを利活用した行政施策の立案や行政サービスの改善等の優れた取組を進める地方公共団体に対し、「地方公共団体における統計データ利活用表彰」を行っています。
また、次代を担う高校生、大学生等の統計リテラシー向上を目的に、独立行政法人統計センター等と協力して、「統計データ分析コンペティション」を実施しています。
この度、各取組における総務大臣賞等が決まりましたので、お知らせします。
1 第5回 地方公共団体における統計データ利活用表彰
<概要>
客観的な統計データに基づく的確かつ効率的な行政運営を促進する観点から、地方公共団体における統計データの利活用を推進することを目的として、平成28年度から行っています。審査の結果選ばれた、総務大臣賞、統計局長賞及び特別賞は次のとおりです。
<受賞団体及び取組>
【総務大臣賞】
宮城県仙台市
「過去の気象・被害データに基づいた災害規模予測の導入」
【統計局長賞】
宮崎県
「新・みやざき統計BOXの構築」
【特別賞】
茨城県つくば市
「「疑似市民データ」を活用したアイデアソンの開催」
福岡県糸島市
「糸島マーケティングモデル推進事業」
長崎県
「長崎県の転入・転出に係る構造分析及び動態把握事業」
2 統計データ分析コンペティション 2020
<概要>
次代を担う高校生、大学生等の統計リテラシー向上を図ることを目的として、総務省、独立行政法人統計センター、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構統計数理研究所及び一般財団法人日本統計協会の共催により、平成30年度から実施しています。審査の結果選ばれた、総務大臣賞、優秀賞、統計数理賞、統計活用奨励賞及び特別賞は次のとおりです。
<高校生の部:受賞者及び受賞論文>
【総務大臣賞】
朝倉翔汰(慶應義塾湘南藤沢高等部)
「人口増加と「住みやすい街」の関係」
【優秀賞】
山野瑞起・岩見拓海・黒子風大・柏木創太(兵庫県立姫路西高等学校)
「気温と脳卒中の発症リスクについて」
【統計数理賞】
藤村小桜・石川花鈴・石川桜大・川崎泰治・佐藤龍之介・宮武颯樹(香川県立観音寺第一高等学校)
「観光業による観音寺市の少子高齢化による問題解決」
【統計活用奨励賞】
岡本涼夏(慶應義塾湘南藤沢高等部)
「自治体ごとのふるさと納税の必要性を定義する」
【特別賞】
(統計分析)
好田駿成(学習院高等科)
「空き家増加問題を相関関係から読み解く」
(統計活用)
田中千遥・玉井菜実(愛媛県立松山南高等学校)
「高校生と高齢者の利用で中央商店街を活性化しよう!!」
田中月霧・福永奈々花・冨谷伊吹・美安健志(兵庫県立姫路西高等学校)
「空き家を減らすために」
<大学生・一般の部:受賞者及び受賞論文>
【総務大臣賞】
藤原浩高(鳥取大学地域学部地域政策学科)
「観光消費額の地域間差異に関するパネルデータ分析」
【優秀賞】
森將暁(一橋大学商学部経営学科)
「ふるさと納税は地方創生の切り札になりえるか−固定効果モデルを用いたパネルデータ分析−」
【統計数理賞】
渡辺彰久・石川洸矢・近藤謙将(東京工業大学大学院工学院経営工学系)
「階層ベイズモデルを用いた学力に対する教育費の費用対効果推定」
【統計活用奨励賞】
冨尾燿平・眞保祐樹(中央大学大学院理工学研究科)
「第二期「まち・ひと・しごと総合戦略」における日本の目指すべき将来に向けた社会構造分析及び提案」
【特別賞】
(統計分析)
三木祐司(JFEスチール株式会社スチール研究所)
「人口増減している市区町村の特徴と人口規模の影響」
(統計活用)
市橋来夏・菊田葵・工藤桂菜・瀧井日奈子(津田塾大学総合政策学部総合政策学科)
「「若者の投票率はなぜ低下したのか」−都道府県別・年代別投票率パネルデータ(2000-2020)分析−」
茅根脩司(慶應義塾大学大学院理工学研究科)
「日本国内の“地方”の再構成および新地方に基づく成長戦略の提案」
堤敬司(京都府政策企画部企画統計課)
「社会増減が合計特殊出生率に与える影響」
(審査員奨励)
井手健太(法政大学経済学部経済学科)
「家計調査に基づく消費重心の計算」
小田秀匡(東京大学大学院情報理工学系研究科)
「日本の出生率と地域格差」
松永千佳・濱田怜衣(青山学院大学総合文化政策学部総合文化政策学科)
「食料費支出の関係要因から見る都市と地方の特性の考察と地方創生策の提言」
依田浩実(東京大学法学部第三類)
廣瀬寛太・本多史(東京大学経済学部経済学科)
村上将隆(東京大学法学部第一類)
「マルチレベル分析による高齢者の社会参加と医療費の関係についての考察」
3 資料の入手方法