総務省は、本日、情報通信審議会(会長代理:伊東 晋 東京理科大学理工学部教授)に、「IoT/ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方」について諮問しました。諮問理由等は、以下のとおりです。
情報通信の進展による諸手続の電子化、サービスの効率化といったICTの時代から、あらゆるモノがネットワークにつながり、そこで生まれる多様かつ膨大なデータの利活用により、全く新しい価値・サービスが創造されるIoT/ビッグデータ時代へと、環境が大きく変化しつつあります。すなわち、データの利活用の成否が、国際競争力の強化や社会的課題の解決のみならず、生産性の向上や成長分野への投資を通じた雇用の創出にとって、決定的に重要となってきています。
このため、収集されたIoT/ビッグデータの効果的な利活用に係る社会的課題を解決していく必要があり、データのオープン化、データ・オーナーシップの在り方を含むプライバシー・セキュリティへの対応及び多様な市場関係者が平等に参加できる環境の整備が課題となります。
また、利活用を一層促進する観点から、高度なワイヤレス基盤、戦略的な技術の重点化及び認証のルール化といった新たな情報通信基盤を整備していくとともに、これらの標準化や利活用のルールづくりといった国際戦略を構築していく必要があります。
以上を踏まえ、IoT/ビッグデータ時代を見据えた我が国の情報通信政策の在り方について総合的な検討を行うため、情報通信審議会に諮問するものです。
平成28年6月目途
(平成27年12月頃及び平成28年3月頃を目途に中間答申を希望)
本件諮問については、本日開催された情報通信審議会において情報通信政策部会に付託され、同部会において審議いただくことが決定されました。