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報道資料

令和7年4月11日

大阪・関西万博における「高精度な気象予測情報」提供の実証

 大阪・関西万博の開催期間中、総務省・NICT 等が開発した次世代気象レーダを使った高精度な気象予測情報が、スマートフォンアプリ等により提供されます。
 本取組は、次世代気象レーダ「マルチパラメータフェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」により雨雲を観測し、スーパーコンピュータ「富岳」により30 分先の雨雲の状態等を予測し、スマートフォンアプリ等を通じて、雨雲の3D 描画と豪雨予測のプッシュ通知を提供する、世界初の実証です。

1 概要

 令和7年4月から開催される大阪・関西万博において、総務省及び国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が中心となって開発した、豪雨の卵を早期に検知することが可能な次世代気象レーダ「マルチパラメータフェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」※1及び雨雲の観測データの効率的な伝送が可能なデータ圧縮復元技術※2、スーパーコンピュータ「富岳」等を活用し、来場者、博覧会協会等へこれまでにない高精度な気象予測情報を提供する世界初※3の実証を、NICT等の実施主体が産官学の連携により行います。
 なお、本取組は、2025年大阪・関西万博アクションプラン「リモートセンシング技術による高精度データの解析及びリアルタイム配信の実証(総務省)」に基づいて実施しています。本催事の概要は、別紙PDFのとおりです。

 <実施主体>
 ・(国研)情報通信研究機構、(国研)理化学研究所、(国研)防災科学技術研究所、
  (大)大阪大学、(株)Preferred Networks、(株)エムティーアイ

2 高精度な気象予測情報の提供期間/方法、内容

(1)提供期間
万博開催期間(令和7年4月13日(日)から10月13日(月)まで)。
スーパーコンピュータ「富岳」を使用した豪雨予測は8月5日(火)から8月31日(日)までの27日間。

(2)提供方法、内容
 1.スマートフォン無料アプリ「3D雨雲ウォッチ」において、雨雲の3D描画と豪雨予測のプッシュ通知を提供。
 2.理化学研究所のHPにおいて、豪雨予測情報を提供。(スーパーコンピュータ「富岳」を利用して実施※4

 ※1   兵庫県神戸市のNICT未来ICT研究所及び大阪府吹田市の大阪大学吹田キャンパスに設置し、万博会場を
     含む大阪周辺地域の積乱雲等の立体的な雨雲の観測を実施。
 ※2   総務省の委託研究開発「リモートセンシング技術のユーザー最適型データ提供に関する研究開発」において
     開発。
 ※3   2台のMP-PAWRの観測データを同化し、リアルタイムで豪雨予測を行うことが世界初の取組。
     (令和7年3月時点 理化学研究所調べ)
 ※4   「富岳」による予測は、1.のアプリでは最大30分先の3D描画及びプッシュ通知、2.のHPでは30分先の
           2D予測情報を提供。


<関連情報>
〇国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)等の実施主体による共同プレスリリース
NICT、大阪大学、防災科研、PFN、理研、エムティーアイが2025年大阪・関西万博における高精度気象予測情報の提供に向け連携を開始
https://www.nict.go.jp/press/2025/03/26-1.html
○理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)特設ウェブサイト
大阪・関西万博アクションプラン 「リモートセンシング技術による高精度データの解析及びリアルタイム配信の実証」におけるR-CCSの取組み
https://www.r-ccs.riken.jp/expo2025/remote-sensing/

 

連絡先
国際戦略局 技術政策課 研究推進室
担当:植田課長補佐、冨士原係長
電話:03-5253-5726
E-mail:kensui-seika/atmark/ml.soumu.go.jp
 ※迷惑メール防止対策のため、「@」を「/atmark/」と表記しています。メール送付の際は「/atmark/」を「@」に直してください。

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