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報道資料

平成26年6月20日

ITU-T SG16会合の札幌開催

 平成26年6月30日(月)から同年7月11日(金)まで札幌市においてITU-T SG16会合が開催されます。
 SG16会合は、マルチメディア分野の標準化に関する検討を行っている研究委員会で、年1〜2回開催されており、日本では初めての開催です。

1 会合の概要

 ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合電気通信標準化部門)SG16(Study Group16:第16研究委員会)は、情報通信技術(ICT)分野の国際標準化を行っているITU-Tの主要SGの一つで、画像符号化やIPTV、デジタルサイネージ、モノのインターネット(IoT)、医療の情報化(e-health)、高度道路交通システム(ITS)等の分野の国際標準化活動を推進しています。
 本会合は、このように注目の分野を扱うもので、今回の日本での開催により、さらに我が国がこれらの分野において積極的にリーダーシップを発揮して、国際標準化に貢献して行くことを目指すものです。
 また、ITU-T SG16とISO/IEC JTC1/SC29/WG11※との合同会合(JCT-VC(Joint Collaboration Team on Video Coding)、JCT-3V(3D Video Coding Extension Development))を併せて開催します。

 ※ISO/IEC JTC1とは、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の第一合同技術委員会(Joint Technical Committee 1)。そのSubcommittee(SC)29は、音声や画像の符号化方式の標準化につき検討する副委員会であり、Working Group(WG)11は画像符号化(MPEG)方式を担当。

2 開催場所及び日程等

(1)会場   札幌コンベンションセンター(北海道札幌市白石区東札幌6条1丁目1−1)
(2)日程   平成26年6月30日(月)から同年7月11日(金)まで
(3)出席者  200名程度

3 今回のSG16会合で合意を目指す勧告案

(1)映像符号化方式(H.265)の拡張
 現在広く活用されている映像符号化方式(H.264)の2倍の圧縮率を実現する昨年4月に勧告化された新方式(H.265)の拡張(3D方式への対応、色彩に関する高画質化等)の一部方式。

(2)デジタルサイネージの災害情報サービスに関する要求条件
 2012年6月にH.780として勧告化されたデジタルサイネージ(電子看板)の基本的な要件等を受けて、東日本大震災の経験を踏まえて2012年9月に日本から提案したデジタルサイネージの「災害情報サービスに関する要求条件」(H.DS-DISR)。

4 その他

(1)SG16会合開催に合わせて、以下のイベントが同会場で開催されます。 
 ・ワークショップ(7月1日午後):IPTVや映像符号化方式等、SG16会合に関連性の深いテーマでの講演を予定。 
 ・展示(Showcasing)(7月1日〜7月4日):8K超高精細テレビ用H.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)システム、8Kモニターをはじめ、マルチメディア分野における研究成果や取組を紹介する製品・サービス等を展示予定。

(2)その他詳細については、以下のウェブサイトを参照してください。 
 ・ITUウェブサイト(開催案内等)  
 http://www.itu.int/en/ITU-T/studygroups/2013-2016/16/Pages/default.aspx  
 ・一般財団法人日本ITU協会ウェブサイト(ワークショップ及び展示の案内)  
 https://www.ituaj.jp/?p=6614
連絡先
情報通信国際戦略局通信規格課
担当:守山専門職、重成国際標準係長
電話:03-5253-5771
FAX:03-5253-5764
電子メール:itu-t_atmark_ml.soumu.go.jp
※迷惑メール対策のため、メールアドレスの一部を変えています。「_atmark_」を「@」に置き換えてください。

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