1 会合の概要
ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector:国際電気通信連合電気通信標準化部門)SG16(Study Group16:第16研究委員会)は、情報通信技術(ICT)分野の国際標準化を行っているITU-Tの主要SGの一つで、画像符号化やIPTV、デジタルサイネージ、モノのインターネット(IoT)、医療の情報化(e-health)、高度道路交通システム(ITS)等の分野の国際標準化活動を推進しています。
本会合は、このように注目の分野を扱うもので、今回の日本での開催により、さらに我が国がこれらの分野において積極的にリーダーシップを発揮して、国際標準化に貢献して行くことを目指すものです。
また、ITU-T SG16とISO/IEC JTC1/SC29/WG11※との合同会合(JCT-VC(Joint Collaboration Team on Video Coding)、JCT-3V(3D Video Coding Extension Development))を併せて開催します。
※ISO/IEC JTC1とは、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の第一合同技術委員会(Joint Technical Committee 1)。そのSubcommittee(SC)29は、音声や画像の符号化方式の標準化につき検討する副委員会であり、Working Group(WG)11は画像符号化(MPEG)方式を担当。
2 開催場所及び日程等
(1)会場 札幌コンベンションセンター(北海道札幌市白石区東札幌6条1丁目1−1)
(2)日程 平成26年6月30日(月)から同年7月11日(金)まで
(3)出席者 200名程度
3 今回のSG16会合で合意を目指す勧告案
(1)映像符号化方式(H.265)の拡張
現在広く活用されている映像符号化方式(H.264)の2倍の圧縮率を実現する昨年4月に勧告化された新方式(H.265)の拡張(3D方式への対応、色彩に関する高画質化等)の一部方式。
(2)デジタルサイネージの災害情報サービスに関する要求条件
2012年6月にH.780として勧告化されたデジタルサイネージ(電子看板)の基本的な要件等を受けて、東日本大震災の経験を踏まえて2012年9月に日本から提案したデジタルサイネージの「災害情報サービスに関する要求条件」(H.DS-DISR)。
4 その他