1 目 的
太陽活動によって航空無線、電力網、通信・放送・測位システムなどの社会インフラに異常を発生させ、我々の社会
経済活動に多大な影響を与えるおそれがあります。
このため、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下「NICT」という。)では、太陽活動や電離圏・磁気圏を
観測・分析し、24時間365日の有人運用による予警報(宇宙天気予報)を関係機関に提供しています。
この宇宙天気予報は社会経済活動の安心・安全に直結する業務であり、社会インフラの安定運用に責任を持つ
企業や太陽活動がもたらすリスクを抱える産業界に不可欠なサービスとして重要性が高まりつつあり、太陽活動が
社会に与える影響に関して行われた近年の研究では、産業界を交えつつ社会インフラに対する影響を再検討する
必要があるとの研究結果も現れてきています。
さらに国際社会においては、本年、国連防災機関は宇宙天気を対処すべき災害の一つに位置づけるとともに、
英国政府は深刻な宇宙天気への備えに関する国家戦略を発表するなど、宇宙天気に対する対処計画を本格的に準備
しようとする動きがあります。
こうした状況を踏まえ、宇宙天気予報に関して分野横断的に国家としての観測・分析能力や対処の在り方等を検討
するため、本検討会を立ち上げることとしました。
2 検討事項
(1) NICT等における観測・分析・予測・警報の強化の在り方
(2) 社会インフラに対する影響と対処の在り方
(3) 上記を踏まえた政策的な対応の在り方
(4) その他
3 スケジュール
令和4年1月中に第1回を開催し、同年6月頃まで開催します。
4 構成員
別表
のとおり