1 趣旨
人類の活動領域の拡大や宇宙空間からの地球の諸課題の解決が本格的に進展し、経済・社会の変革(スペース・トランスフォーメーション)がもたらされつつある中、各国による国際的な宇宙開発競争、宇宙関連産業の市場規模拡大が進むとともに、宇宙開発は官主導から官民連携へと移行しつつあります。こうした状況を踏まえ、我が国においても、内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省が連携し、民間企業や大学、研究機関等が複数年度にわたって大胆に技術開発に取り組み、産学官による宇宙活動を加速できるよう、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に「宇宙戦略基金」を設置し、支援していくこととしています。
総務省では、本基金向けに令和5年度補正予算で240億円を措置しており、これまでの宇宙政策委員会や宇宙通信アドバイザリーボードにおける議論を踏まえ、宇宙分野における情報通信技術の開発や電波の利用促進を図ってまいります。
その上で、今般、宇宙戦略基金の事業全体の制度設計を定める「基本方針」(
別紙1)及び実施する技術開発テーマを定める「実施方針(総務省計上分)」(
別紙2)を策定しましたので公表いたします。
2 総務省計上分により実施するテーマ
・衛星量子暗号通信技術の開発・実証
・衛星コンステレーション構築に必要な通信技術(光ルータ)の実装支援
・月面の水資源探査技術(センシング技術)
・月-地球間通信システム開発・実証(フィージビリティスタディ)
3 今後の予定
関係法令及び基本方針、実施方針等に基づき、JAXAにおいて公募が行われる予定です。
(参考)