令和8年6月15日から17日まで予定されている「G7サミット」(於:フランス・エヴィアン)に先立ち開催された本会合では、4つのテーマ(「安全なAIの推進」、「経済成長のためのAI導入の促進」、「デジタル分野の強靭性と資源効率の確保」、「青少年のためのより安全・安心なデジタル空間の構築」)について議論が行われました。
会合に出席した堀内総務副大臣からは、安全なAIを推進するために、広島AIプロセス・フレンズグループの裾野を発展途上国等に一層広げるとともに、報告枠組みの改訂を契機とした中小企業等による参加拡大が重要である旨等を述べました。また、青少年保護については、総務省における有識者会議の検討状況を紹介しつつ、国際的な議論にも貢献していく旨述べました。
議論の結果、本会合の成果として、閣僚宣言等が発出されました。閣僚宣言では、「安全なAIの推進」に関して、広島AIプロセス報告枠組みの改訂を称賛し、また、広島AIプロセスが重要なマルチステークホルダー・プラットフォームであることを認識するとされました。また、広島AIプロセス・フレンズグループの開発途上国等への更なる拡大及び本年3月に発表された「広島AIプロセス・アクションプラン 2026」を歓迎するとされました。加えて、生成AIによる合成コンテンツの検出について、専門家を交えた議論を継続することが確認されました。
「経済成長のためのAI導入の促進」に関しては、AIのオープン性に関する用語の明確化を図る「AIのオープン性に関する機会と共通言語に関する我々のビジョン」に期待するとされました。
「デジタル分野の強靭性と資源効率の確保」に関しては、「デジタル分野におけるレジリエンス及び資源効率の向上に資する国際的な概観」を取りまとめた議長国フランスの努力を認識するとされました。エネルギー分野での知識とベストプラクティス共有の初期の取組の一環として、Inria(国立情報学自動制御研究所)が主導してまとめた政策文書「エージェンティックAI:導入、普及及び影響」に留意するとされました。
「青少年のためのより安全・安心なデジタル空間の構築」に関しては、青少年の身体的、精神的、認知的な健康と発達を保護するため、「青少年のためのより安全・安心なデジタル空間を定義するG7共通原則」を支持するとされました(同原則中に掲げられる7つの原則のポイントは、以下の(※)のとおり)。また、青少年が利用するデジタルサービスに関する科学的知見・評価を強化するための科学的イニシアティブの構築に向けた議論を議長国フランスが主導していくこととされました。
(※)
・原則1:年齢確認は、青少年に年齢に適した体験を提供するために不可欠である。
・原則2:セーフティー・バイ・デザインのアプローチにより、青少年をオンライン上の危害から守る。
・原則3:児童性的虐待コンテンツ及び同意に基づかない私的な画像の製造等は、防止されなければならない。
・原則4:ペアレンタルコントロール・ツールが利用できるようにすべき。
・原則5:デジタル技術やメディアのリスクを認識し、オンライン上での健全な成長を促すため、情報リテラシー等を強化すべき。
・原則6:青少年の安全は、リスクの管理・評価・低減の実施等により確保する。
・原則7:青少年のためのより安全・安心なデジタル空間の構築は、デジタルサービス提供者と関連ステークホルダーとの協力によって実現される。
【添付文書】
・G7デジタル・技術閣僚宣言
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【仮訳】
・AIのオープン性に関する機会と共通言語に関するG7ビジョン
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・青少年のためのより安全・安心なデジタル空間を定義するG7共通原則
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