1 覚書署名
高市総務大臣と総務省の招へいにより来日したフィリピン共和国サラリマ情報通信技術大臣は、総務省とフィリピン共和国情報通信技術省との間の情報通信技術分野の協力に関する覚書に署名しました(概要は以下参考のとおり)。
本覚書をもとに、両国の情報通信技術分野全体の協力が一層推進され、日本企業の海外展開促進につながることが期待されます。
2 会談
覚書署名に先立ち、3月30日、あかま総務副大臣は、サラリマ情報通信技術大臣と会談を行い、フィリピン共和国における地上デジタル放送への円滑な移行に関する協力、ブロードバンド網の整備に関する協力、防災ICTシステムの活用に関する協力等を一層推進していくことを確認しました。
(参考)
総務省とフィリピン共和国情報通信技術省との間の情報通信技術分野の協力に関する覚書(概要)
〇協力範囲
1. フィリピン共和国における地上デジタルテレビ放送への円滑な移行に関する協力の強化(EWBSを含むISDB-Tの専門家による支援など)
2.デジタルディバイドの解消等、ICTへのアクセスの向上に資する、フィリピン共和国におけるブロードバンド網の整備に関する協力の推進
3.防災ICTシステムを活用した、フィリピン共和国の防災能力向上に資する協力の推進
4.情報システムとネットワークの保護を目的とする、サイバーセキュリティ分野における人材育成
5.以下に掲げるICT分野における協力強化
・電波監視を含む電波システム
・第5世代移動通信システム(5G)
・IoT、ビッグデータ、AI
・SDNを含む新世代ネットワーク
・高度道路交通システム(ITS)
・放送コンテンツを通じた文化的交流
〇協力活動
1.ICT分野における政策、技術、規制に関する情報交換
2.共同ICT事業の形成および促進
3.専門家、技術者、代表者の交換および訪問
4.対象分野の推進および協力を目的とする他の官庁、産業機関、学術機関、専門機関間の連携推進
5.技術展示、セミナー、訓練、シンポジウム等の共同実施