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報道資料

平成29年7月14日

あかま総務副大臣によるベルギー王国及びイタリア共和国への訪問結果

− 第19回 日・EUビジネス・ラウンドテーブル等の結果 −
 平成29年7月11日(火)にベルギー・ブリュッセルで第19回となる日・EUビジネス・ラウンドテーブルが開催され、世耕経済産業大臣、あかま総務副大臣、薗浦外務副大臣等が参加しました。また、第19回 日・EUビジネス・ラウンドテーブルの機会を活用し、本会合と並行して、日・EU間でデータエコノミーに関する会合が開催されました。
 あかま総務副大臣は、日・EUビジネス・ラウンドテーブルへの参加の他、欧州委員会委員、欧州議会議員等との会談を行いました。
 さらに、7月13日(木)には、あかま総務副大臣は、G7議長国であるイタリアを訪問し、9月にトリノで行われるG7情報通信・産業大臣会合についてカレンダ経済振興大臣と会談を行ったほか、イタリア通信規制庁のカルダーニ長官と会談し、両国の情報通信政策につき意見交換しました。

1.第19回 日・EUビジネス・ラウンドテーブル

 7月11日(火)、ベルギー・ブリュッセルで第19回となる日・EUビジネス・ラウンドテーブルが開催されました。本会合においては、約50名程度の日EU企業の幹部(役員クラス)が参加し、日・EU間の経済関係強化へ向けて、産業界の立場から討議が行われました。「科学技術、産業技術とイノベーション」と「デジタルエコノミー」のセッションにおいて、あかま総務副大臣よりスピーチを行い、前者ではIoT、5G等、後者では、データの自由な流通、データ利活用、IoTに関する国際標準化等の課題について、意見交換・議論を行いました。
 
○日時:平成29年7月11日(火)
○場所:ベルギー・ブリュッセル エグモン宮殿
○議長
 日本側:佃和夫 三菱重工業株式会社相談役
 EU側 :エリック・シュルツ ロールス・ロイス社民間航空部門プレジデント
○政府出席者
 日本側:総務省、外務省、経済産業省幹部
 EU側:欧州委員会アンシップ副委員長(デジタル単一市場担当)、
     カタイネン副委員長(職業・成長・投資・競争力担当)、
     マルムストローム委員(貿易担当)、
     通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局、成長総局、貿易総局 等
 主な議題:(1)オープニング
        (2)科学技術、産業技術とイノベーション
        (3)日EU・EPAと国際貿易
        (4)デジタル経済
        (5)官民合同セッション

 

2.データエコノミーに関する会合

 7月11日(火)、ベルギー・ブリュッセルで、第19回日・EUビジネス・ラウンドテーブルの機会を活用し、日・EU両政府事務方によるデータエコノミーに関する会合が開催されました。本会合は、本年3月にドイツ・ハノーバーで発出した「日・EU共同プレスステートメント」において言及されている「データエコノミーに関する対話の強化」に関連するものです。
本会合において、日・EUのICT政策をお互いに紹介した上で、データの自由な流通、データの利活用に加え、データエコノミーに向けた環境整備等について、意見交換・議論が行われました。

(参考)日・EU共同プレスステートメントの内容
(1)高いレベルでのデータ保護の促進と情報の自由な流通の促進
 デジタル経済において、個人データに関する高いレベルのプライバシーとセキュリティの確保は重要であることを確認。日・EUの近年の法改正は、データの相互流通を一層促進する新しい機会を提供することを認識。今後も議論を加速することで一致。
(2)産業界の協力強化
(3)データエコノミーに関する対話を強化し連携を促進
 データの重要性の高まりを確認。日・EUビジネス・ラウンドテーブル等の既存の機会を活用し、意見交換の継続を約束。既存の対話と並行した、データエコノミーにフォーカスした専門家の会合の実施を合意。
(4)データエコノミーの効果測定手法の共同改善

3.欧州委員会委員、欧州議会議員等との会談

(1)7月11日(火)、あかま総務副大臣とアンシップ欧州委員会副委員長(デジタル単一市場担当)が会談を行いました。本会談において、ICT分野における日・EU間の対話を引き続き密に行うことや第5世代移動通信システム(5G)の早期実現に向けて今後協力を深めていくこと等を確認しました。

(2)7月11日(火)、あかま総務副大臣とブッタレーリEDPS(European Data Protection Supervisor)総裁が会談を行いました。本会談において、IoT時代に向けたルール整備等について、意見交換を行いました。

(3)7月11日(火)、世耕経済産業大臣、あかま総務副大臣、薗浦外務副大臣とアンシップ副委員長、ヨウロバ欧州委員(司法・消費者・ジェンダー平等担当)が会談を行いました。本会談は、平成29年3月にドイツ・ハノーバーで発出した「日・EU共同プレスステートメント」において、言及されている「データエコノミーに関する対話の強化」に関連するものです。
 本会談において、様々なデータを最大限に活用できるルール整備やIoT時代の進展に向けた環境整備等、データエコノミーの実現に向けた課題について、ハイレベルで意見交換を行いました。

(4)7月12日(水)、あかま総務副大臣とブゼク欧州議会議員(産業・研究・エネルギー委員会委員長、元ポーランド首相、元欧州議会議長)が会談を行いました。本会談において、Society5.0やAIの推進等について、意見交換を行いました。

4.イタリア訪問の結果

 7月13日(木)、あかま総務副大臣とイタリア経済振興省カレンダ大臣が会談を行い、本年9月下旬に予定されているG7情報通信・産業大臣会合(トリノ)の開催に向けて、(1)次世代生産革命を通じたイノベーションの推進、(2)情報の自由な流通、(3)AIの促進、(4)質の高いインフラ整備など、昨年の香川・高松G7情報通信大臣会合の成果を踏まえた論点を掘り下げていくことで、両国が協力して実りある成果に導いていくことを確認しました。
 また、同日、あかま副大臣はイタリア通信規制庁のカルダーニ長官と会談を行い、両国における情報通信政策の現状や課題に関する意見交換を行い、IoTの普及促進、電気通信分野の競争政策、5Gの早期実現等、共通の課題に関する継続的な協力につき意見交換しました。

【関係資料】

連絡先
<ベルギー訪問について>
情報通信国際戦略局 国際経済課
担当 :田邊企画官、後藤主査、居石官
電話 :03-5253-5928
FAX  :03-5253-5930

<イタリア訪問について>
情報通信国際戦略局 国際政策課
担当 :飯田研究官、吉田補佐、籔下係長
電話 :03-5253-5920
FAX  :03-5253-5924

 

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